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2011.02.10 (Thu)

甘いチョコレート、苦い現実

                         クマたち

もうすぐバレンタインデー。 菓子店に行っても、チョコレートだらけ。
男性の方々にとっても、そわそわ何かと気になる行事だろうが、
義理チョコはもちろん、最近は 自分のためへのチョコとか、男女間でなくても贈り合うとか、
商業主義もいけいけどんどん! とにかく ものすごい数のチョコレートが行き交うのだろうと思う。
そういえば、株式でも、バレンタイン銘柄というのがあって、
その時期になると、菓子メーカー株が上昇するという場面があった。
今は、原材料のカカオ豆そのものの価格が上昇し続けている。
世界一の産出国コートジボワールが、この1月から輸出禁止に踏み切ったからだという。
それでなくても、カカオ豆に限らずコーヒー豆も同様で、
世界の食料価格は上昇の一途にあるようだ

チョコレートの原材料となるのは、カカオ豆。
その多くはガーナなどアフリカ産のようだが、
昨晩、BS番組では、そのカカオ豆の収穫の現場についての、きびしい現実について伝えていた。
題して、「甘いチョコレート、苦い現実」。
カカオを収穫する農場で働く、奴隷のような 子どもたちの労働が、そこにはある。
中には、人身売買で連れてこられた子どももいる模様。
早朝から12時間以上、実の収穫や運搬、薄いシャツ1枚での農薬散布などの重労働を、
ただ同然で強いられる。64%が14歳以下。
学校にも行けず、チョコレートなんて見たこともないという。
チョコレートは、カカオ豆に砂糖とミルクを加えて作るが、
そこには、子どもたちの汗とつらい涙も入っているというわけだ。
番組では、そんな子どもの労働をやめさせるために、
労働に見合った、現地の人が食べていけるように価格を設定する、
フェアトレードなる取引を普及させていくことで問題解決の方向を見出そうとしていたが、
何かとまだなかなか困難なことが多いようだ。
フェアトレードは、1960年ころにヨーロッパを中心に始まった、南の国との公平な貿易の方法。
コーヒーなどに、それらの商品があることは知ってはいたが、
まだまわりでは数少ないように思われる。

現場のつらい事情を聞くと、申し訳ないような気持ちになって、
チョコレートなど買いたいという気持ちはなくなってくる。
しかしながら、それも困るらしく、
一番良いのは、やはり公正な価格で販売されることだろうか。
これを機会に、多くの人が、チョコレートの甘さに裏にある、苦い現実を考えてみるべきだと思われた。

                                      、、、職人K

  チョコボール  ミルクチョコのパッケージ
          こちらは、ハワイのおみやげにいただいた美味しいチョコレート (^^ゞ

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