FC2ブログ
2020年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月
2010.02.24 (Wed)

「もう、そろそろ?」 「まだですよ。」

          シベリアひしくい
           しばしひと休み、キョトンとするシベリアヒシクイ、    写真、職人M


今日はかなり温度が上がってあたたかだった。
ところによっては、2月中、これまではじまって以来の暖かな気温だったとか。
西日本を中心に20℃を超えたところがかなりあったようだ。

こんなに暖かだと、日本へ来ている、白鳥や雁など渡り鳥たちが、
もう春が来たのかと思って、そろそろシベリアへ帰る時期かしら、、と勘違いしてしまうのではと、
心配になってしまうが、その時期はまだまだ先で、おもに4月であるという。
人間みたいに、暦や時計がなくとも、体内時計があるのかどうか、
その滞在期間は、いつも正確をきわめているというから、感心してしまう。

先日、職人Mの写してきた写真には、雪の無くなった田んぼの中で、
もくもくと何やらつっつきながらお食事中の白鳥たちの姿があった。
まだ黒い色がわずかに残る幼鳥の姿も一緒にあったが、
年々、こちらに渡ってくる白鳥の数も多くなっているように感じられる。
今年、はじめての冬を迎える幼鳥も、来年は成鳥となってまた同じところへ来るから、
どんどん数もふえていくのだろう。

一説では、近頃の温暖化で、シベリアの凍土がかなり解け出し、緑の面積が増えていることから、
ワタリドリの夏の間の繁殖に好条件となっていると指摘する学者もある。
あまりに数が急激に増えた印旛沼のマガンなどは、その害について懸念されているが、
こちらではまだその段階にはなっておらず、
愛くるしいワタリドリたちの姿は、あたたかく見守られているようだ。

共生4

ところで、この黒い色のトリ、なぜか一匹だけ、白鳥の群れの中にいて、
白鳥と一緒に行動をともにしているように見える。
長年、トリを見続けている専門家によると、これはシベリアヒシクイであるという。
どうしたのだろうか。他のヒシクイの仲間はいないのだろうか。
職人M曰く、「自分は、白鳥の仲間だと信じているのではないだろうか。」と。
そうかもしれない。人間みたいに鏡など見ることはないのだから。

それにしても、違うトリが加わっても、仲良く一緒にエサをついばんでいる風景はほのぼのしてくる。
異種のものが「共生」するとは、こんな風景だろうか。
人間も見習わなければならない、心温まる風景だ。
そして、今日みたいなあたたかな日には、こんな会話が聞こえてきそうだ。

   黒いヒシクイ、   「もう、シベリアへそろそろ帰る日?」
   白鳥のお母さん、 「まだまだですよ。もっとずっと先。今日はたまたまこんな日だけど、
               シベリアはまだまだ寒いから、帰るわけにはいきません。
               ワタリドリはみんな同じ仲間。 そのときが来たら一緒に帰りましょう。
               さあ、こんな日には、もっとうんと食べておきましょう。」
   黒いヒシクイ、   「うん!!」

                                         職人K

EDIT  |  21:20  |  日記  |  Top↑
 | BLOGTOP |