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2010.01.21 (Thu)

ゆがみのある丸

                        職人Mの器
                            ゆがみ茶碗を上から見ると、、、


同じ丸でも、本当の丸である真円。 このたび、真円の丸メガネが出来た。 (詳しくは→コチラ
身近なところでも、たとえば洋食器でも和食器でも、工業製品であれば、
丸いモノは寸分狂わぬ丸となっている。 時計でもそうだ。 タライや洗面器などもそう。

ところが、陶芸作品、特に「茶陶」の世界においては、
寸分狂いのない丸よりも、少し歪んだようなお茶碗は、
どこか温かみがあって手の味わいがあり、自然な歪みのある、いびつな丸もまた良しとされるようだ。
いわゆる「景色」が素晴らしいということにつながっていくと思う。

古来、日本人は、そういうものに対して何かしら趣きを感じるような美意識を持ちえてきたようだ。
完璧なものよりも、やや不完全なもの、あるいは左右非対称のようなものにも惹かれてきた。
細川元首相によると、西洋においては、そういうことはないという。
さらに発展して、立派で華美なものよりも、劣って粗末なものや簡素なものに価値を見出し、
それが「わび」や「さび」などというものにつながっていく。
そんな美意識が、人生観にもつながっていく。

真円の丸メガネから、「丸」の形について、
また、「丸」の形からさらに、お茶碗の「丸」へと、いろいろ発想が広がった私だった。
                                         
                                    職人K

器1
   ゆがみ茶碗の味わいのコーヒーカップ、職人М作

 
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