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2008.05.10 (Sat)

Sagawa Art Museum に行く

佐川美術館、チケット
佐川美術館

滋賀県守山市にある、佐川美術館というところへ この連休の一日、関西方面への用事のついでに 足をのばして訪ねてみることにした。 ここは、佐川急便の創立40周年を記念して建てられたもの。
平山郁夫、佐藤忠良などの作品を多数収蔵、また 楽家15代、楽吉左衛門による設計の展示館もある。 
人の勧めもあり、いちどは行ってみたかったところだと職人M。
びわこ大橋をわたって右に行けばすぐにわかった。
人工の水面の中に建つ、現代的なその建物は、竹中工務店の設計・施工だという。

                                              びわこ大橋をわたって、美術館へ
                                                びわこ大橋を行く

楽吉左衛門館の展示館は、この美術館のまわりの水面下にある。茶室もあるが、予約が必要のことで今回はこの展示館のみ見学。 現在、59歳になる15代吉左衛門の最近の作品が、現代的な感覚の空間に多数展示されていた。 コンセプトは 守破離(しゅはり)。
千利休の、「規矩(きく)作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても 本を忘れるな」、という言葉のとおりに, 楽家初代、長次郎からはじまって400年余りの歴史や伝統と、 斬新な造形美を表現しているという。


【More・・・】

大山れんげの花 佐川美術館
茶花、として有名な 大山れんげの花が生けられて

楽家はご存知のように、千利休から始まる茶道の千家を支える、千家十職の中の 茶碗師として 
400年余りの伝統を守ってきた、名門である。 初代は、長次郎。
ろくろを使わず、独特の手法による作陶である。 初代長次郎の黒楽茶碗は、その形といい風格といい、とても素晴らしかったのをおぼえている。 また歴代の赤楽茶碗など、名品として数多く今日に残る。 侘び茶の思想を受け取り、また それぞれの時代の精神を反映しながら、茶の湯の焼き物を制作してきた。 その流れを引き継いでいるのが、現在の15代目の吉左衛門氏。

現代的な広い空間に展示してある作品を見て回った。
茶碗、としてよりも 空間をも含めてそれらの作品の数々が オブジェ、というか 現代アートのように感じられた。 創造にたずさわるものは 茶碗にかぎらず、困難と苦悩にみちているものだ、とつくづく思った。 茶碗としての形にとらわれず、斬新で素晴らしいと絶賛する人もあるのだろうが、私にとっては、15代目いう重すぎる伝統の中での、創造せねばならない苦悩のほうが思いうかばれて仕方がなかった。
素人であるからよくわからないが、そこにある器が 現代の時代の精神を反映しているものなのだろうか。 眺めて見るにはよいけれど、一服のお茶を喫してみたいとは思えなかった。

ずいぶん前、職人Mが作陶についてのアドバイスを受けていた時、その道のある人から、
茶碗も たまには お茶を入れて使ってみないことにはだめである、実際に使ってみてこそ、茶碗の命がよみがえる、、、というような意味のことを聞いたのを 思い出していた。      職人K

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