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2008.05.09 (Fri)

つつじの花の風景から

我が家のつづじ、白、2008-5-6 全体

我が家の玄関横にあるつつじの花が 今いちばんの見頃を迎えている。  大きな白いつつじ。
つつじの木の株の一角に朝の太陽の光が差し込んで、かがやいて美しい。
先日、西山公園を訪ねたら、あまりに見事なつつじの花の株で、赤やピンク、白の花の色で埋め尽くされているように見えた。 ソメイヨシノの桜の花のように 花だけがあるように思ってしまう。
あまりのたくさんの花の咲きっぷりに、葉っぱがあっても かげにかくれてしまっている。
でも、本当のことを言うと、私は あまりに花ばかりが勝っているような咲きっぷりよりも、
緑の中にぽつっ、ぽつっ、と疎らに花をつけて咲いているほうが、どちらかというと好きだ。 
緑の葉があってこそ、花は美しいと思う。

じゅうたんを敷きつめたような、ピンク色の芝桜なども、絵の具を塗りつぶしたみたいで 全く風情が無いように思われる。それらが美しく見えるのは、田んぼのあぜの芝桜に、遠く山々の緑の借景がある時くらいだ。
その時 はじめてピンク色の帯が活かされてくると思う。

その点では 我が家のこのつつじの花の咲き方は まだ緑があって バランスは良いほうだろうか。



【More・・・】

我が家のつつじ、白、大、2008-5-6
利休は 「花は白だ」という                    白いつつじ         

花の美しさといえば、 映画 [利休]、の中に出てくる、1シーンが思い出される。
この場合は、一輪の朝顔の花。 野上弥生子作、[秀吉と利休]を 映画化したものだ。
華道家、勅使河原宏監督。 楽家、初代長次郎の作陶の場面があるというので、
昔、職人Mが興味深く見ていたことがあった。 私も一緒に見た。

利休の屋敷の朝顔の花がたくさん咲いて美しいということを、秀吉が聞いて 一度ぜひ見てみたいものだと、利休宅まで出かけることにした。 ところが、そこに見事に咲いていたという朝顔の花は一つもない。利休が一つ残らず摘み取ってしまったからだ。 あっけにとられたまま、案内されて、茶室に入った時、秀吉の目に入るのは、奥の床に生けてある、一輪の大きな朝顔の花であった。
美しい朝顔の花をたくさん見せるのではなく、その中から選りすぐった、最高の一輪だけを見せる、あるいは一輪であるがゆえの、際立った美しさを見せる、という、利休の大胆な趣向であった。
利休は、侘び茶道を大成した人物であるが、哲学的な思考と 美を見極める審美性をも追求した人物だといわれる。 花の美しさのみならず、一輪の花の命の重みを訴えたかったということらしいが、
利休の美に、秀吉は恐れ入る、ということだったが、、、。

映画の中で 三国連太郎演ずる、利休はなかなか味があってよかったことを覚えている。
華道家の監督らしく 花や竹、の美にも 重点が置かれていたように思う。
ただし、竹についての演出はよくわからなかった。

いずれにしても、花の美しさについて問うとき、この一輪の朝顔のエピソードとはだいぶ違うけれど、
花の数が多すぎるのは、暑苦しいばかりで、かえって風情など無くなってしまうように 私には思われる。                                           職人K
つつじ、赤、落花 2008-5-6
落花もまたなかなか趣がある。


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