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2021.01.26 (Tue)

メガネが浮いてしまいます

以前こんなメールをいただいたことがありました

大阪梅田のメガネ屋さんで、相談したのですが、 ”鼻が高いので、メガネが前になりすぎる”  とのことでした。
店の一山タイプを試させていただいたのですが、違和感があり断念しました。


その時はわたしも どうしたらいいのかわからず メガネのブリッジを低くして眼とレンズの距離を近づけるようにしたメガネをた。 

あれから 8年ほど経って 先日 また 同じメガネを作ってほしいと問い合わせがありました。

しかし はたして 前に作ったメガネで良かったのか と 考え始めました。 
あれから8年ほど経って いろいろな方のメガネを作るようになって 鼻筋(鼻の高さ)は それぞれ違うと言う事に対する 処方が変わってくるという事を 学びました。

hanasuji.png

 人種によって鼻の形 髙さが変わります

つまり 鼻筋の髙い人は 一山のメガネをかけると メガネが浮いてしまい レンズと眼との距離が離れてしまい メガネとしての機能は落ちてしまう 。 

また 鼻筋の低い人に 一山のメガネをかけると レンズに睫毛が着いて かけにくいという事に 今頃になって気がつきました
そんな方もいらっしゃって 剣道をする時 メガネが眼に近寄りすぎて 睫毛がレンズに当たって気になると言います。

鼻の高さで こんなにいろいろと 問題が出てきます。 

普通 眼鏡屋さんで売られているメガネは そんな事を無視して 合う人だけが買えばいいという設定なので それはそれでいいのかもしれませんが やはり せっかく掛けるなら 自分に合ったメガネを 作るべきだと思います。
特に 一山の場合は なかなかピッタリというのはありません。

それで今回 ちょっと手間がかかりましたが 私もどのくらいの感じが良いのか知りたくて 2種類のメガネを作りました。
P1010808.jpg

 鼻の部分を深く曲げて 作りました

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  通常のブリッジのカーブ

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 前から見た ブリッジの位置 少し高めに設定しました 

一山のブリッジを 深く曲げて 眼の位置をレンズに近づけてみました その距離を2種類作ったのです。
一度 試作でかけてみて どちらが良いか検討していただきました。

数日後 返事が返って来ました 案の定 深く曲げたのが 良かったみたいです。

P1010813.jpg

ちょっとした高さですが 掛けごこちが変わります

今回の事でやっと今ごろになって 鼻の高さについての 処方がわかり始めました。
でも 量産で作るメガネでは おそらくこんな対処はしないと思います。 


それも 先日お話したように だましだまし使って慣れる他ないのですが やっぱり 自分の顔に合ったメガネでないと ストレスが溜まりますね。

クレオパトラ

  ヴィヴィアンリーの演じる クレオパトラ 
鼻の高さについての エピソードとして 古代エジプトの絶世の美女と言われた クレオパトラ について フランスの数学者であり哲学者のパスカルという人の言葉で 「クレオパトラの鼻。もしもそれがもっと低かったら、大地の全表面が変わっていただろう。」という言葉があります これはあくまでも 仮定の話ですが メガネでも その高さで いろいろと変わってくるもんですね。

さて 今日はクレオパトラの話が出てきたので 久しぶりに  バド・パウエルの名演奏の 「クレオパトラの夢」という曲をお聴き下さい。
バド・パウエルは 彗星の如くアメリカのジャズ界に現れたのですが 麻薬のせいで 身体が蝕まれて 廃人のようになってしまい 晩年の演奏ではやっとピアノを弾いている感じになってしまいました。 クレオパトラも 古代エジプトで 権力を握ろうとしたようですが 殺されてしまいます。どちらも「はかない夢」のように思います 。これが「クレオパオラの夢」だったんかも知れません





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2021.01.23 (Sat)

だまし だまし

 今年になって 家のガスコンロの調子がおかしい 途中で火は消えてしまいます。 また 火がつきにくくなってきたようです。
かれこれ 10年以上は使っているのですが 「だまし だまし」 使っていて ここまできました。
そろそろ年貢の納め時かな と 思っています。

今回のガスコンロだけではなく 身の回りのもので いつも使っているうちに 調子がおかしくなったり 割れたり して でも何とか使おうと言う気持があって だましだまし 使っているモノってありませんか?
yuganndamegane.jpg

メガネでも メガネが変形してしまし 前から見ると斜めに見えたり テンプルが広くなったり とか それでも 自分なりの使い方があって
これで 満足しているような メガネもあります。
使ってるメガネ

「だまし だまし」 使っていて それが身体に馴染んでしまったということですね。


デジタル化が進んで 何でも白黒がはっきりしている 現代で 人間の身体 感覚は やはり アナログ的というか ピッタリしていることでない方が 楽でいいように思います。

ひと昔流行った言葉で 「ファジー」という感覚がいいのかも知れません。
たとえば 人間の顔に メガネと言っても コンマ〇〇ミリ で数値を出す工業製品のメガネが 十人十色の顔にピッタリとなるかというと 無理な話です。

kowaretamegane1.jpg   
壊れても 自分の顔に合せて だましだまし作ったいたというめがね

やはり少し窮屈 すこし大き目 ということもあって そこは 「だまし だまし」使っていつか知らず知らずに馴染んでくると思います。

町医者

先日 病院に行き診察を待っている時 診察室から 断片的に漏れ聴こえる声を 聴いていましたら 「歳もとって来たし なかなか 元通りに治るという事はむずかしいから だまし だまし 身体を使ってくださいね」 という声が聴こえてきて これはあきらめという事ではなく 身体の事を 思いながら 動きなさいという事でいわば 前向きな事なのかなと思います。

長年使っている モノ や 身体は 知らず知らずのうちに 独自の使い方ができたり 身体の癖になったり と それなりに 進化というか
当初考えられなかった 事が起きるようです。

今までは 何も考えずに 使っていた「だまし だまし」 という言葉 非常にあいまいで ファジーな言葉で 人間の生活には 欠かせない余裕を持たせる 言葉なんだなあと 思いました。


人生はだましだまし

  こんな本もありました

仕事でも 嫌な事をする時も 嫌だなあと思いますが それも また 自分をだましだまし やり始めると だんだん慣れてくることもあります 。

さて 今日は ゆるーい 感じの曲をどうぞ 嫌な事があっても 週末になるとなぜかうれしくなるのは なぜでしょう?
小学校の時は 土曜日は 「半ドン」という言葉がありました 午前中だけで 学校は終わりで 帰って何もすることもないのに ただ 解放されるだけでうれしい気持ちでした。
今日は ゴンチチの 「楽しみな週末」という曲をお聴き下さい。


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2021.01.21 (Thu)

仕事はじめ

今年は新年早々の入院で 退院しても しばらくは養生期間として 家に引き籠っていることが多いです。
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しかし 同じ部屋にいても 何もすることがないので やっぱり 工場にいることが 落ち着くんです。
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広い工場を ビニールの幕で仕切り ストーブの熱が外に出ないようにと 一応工夫はしています。

さて 今年最初の仕事は やじろべえメガネでした。 
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昨年末に 打ち合わせをしたので 御依頼の方の 希望を考えながら 作ります。 
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30mmのコマルで 少し楕円のレンズで セル巻 で ブリッジも 黒くしてほしいという ご希望で ちょっと時間がかかりますが とりあえず 本体を作ってしまおうと思います。
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でも 工場にいる時がいいですね。ヤスリでシコシコ削ったり ヤットコで曲げたり 部品を溶接したり と 広い工場で一人 悶々としているのが 落ち着く感じです 

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また 久しぶりに 研磨も しばらく磨いてないので 手もきれいでしたが 研磨剤のせいで また真っ黒になってしまいました。
真っ黒になった汚い手になって できてゆくメガネが 見ていても 楽しくなります。

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5時間ほどして なんとか形になりました。

こんな小さいメガネに 5時間もかかって組みたてて今年最初のメガネができて これが今年の最初の仕事になり  さっきまでは 部屋に閉じ籠っていたのを忘れたような 私でした。

また今年も どんなメガネの注文が来るかなあ と そんなことを考えていると 気持が前向きになります。

今朝のNHKの深夜便で 久しぶりに小椋佳さんの 唄を聴きました、
まだ暗い中で聴くと 言葉が一つひとつ 浸みてくるもんですね。
愛燦々 をお聴き下さい。


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2021.01.17 (Sun)

下山すること 

この度 入院をしていて 手術のあとはリハビリという訓練をする時間があります。
と言っても 歩く事が中心ですが 回復期には重要な訓練です。
心臓リハビリ



10年前にも同じ工程でしたが スタッフの方々当然変わってしまい 若いスタッフの指導の下 リハビリをやっていました。

そこで 昔 指導してくださったKさんに会うことができました。 久しぶりに会い また ここに来てしまいましたなんて 話していたら こんな話をしてくださいました。 


「辻岡さん 今年いくつになるんでしょうか? 昔なら山でも 遠いところでもどんどん行けたのでしょうが 歳をとると あまりガツガツいかないで 下山するような気持で ゆっくりと 周りを見ながら ゆっくり生きてください。」


んんんん 「下山?」 そう言えば 前回入院していた時も 私の友人で 山登りをしている友人から 五木寛之さんの「下山の思想」という本をもらったことがありました。  しかしその時は まだ50歳代という事あったのか 時期尚早 と思い自分に当てはめることはなかった気がしました。

しかし あれから10年経つと 私と同世代の人が 病気なったり 亡くなったりと いよいよ 自分がこのような年齢になって来たのかと 自覚することになり あらためて「下山」という言葉を考えました。  


岩籠り       
 敦賀の岩籠山 頂上で

私も以前は山に登っていましたが あの山なら2時間で行けるとか あそこまで 1時間とか 登る事ばかり思っていて まるで競争をしているようでした。 

メガネ量産
        メガネの量産 (研磨工程)

それと同時に 仕事も 納期と売上げ のことで 一生懸命で 肝心のメガネ作りを忘れたような 笑うに笑えない状況だったのかもしれません。

今回 リハビリのKさんの言葉で いろいろと反省したり なるほどと思ったりします。
「下山」は下るのに力は登るほど要りませんが 足元を見ながら慎重に歩かなければなりません。
かつて植村直己さんも デナリで下山中に滑落したり いろんな登山家の方々も登頂した後 滑落することで亡くなったり 凍傷などで指を落とす人もいます。
そんな高い山でなくても 私も赤土の勾配で 足を滑らせ肋骨を折った事があり 下山の怖さを味わいました。

今回退院するにあたり 主治医の先生にも 無理をしない程度に動いてくださいと ある程度の自粛を促され だんだん 私の行動範囲が狭められてきた感じがしました。 

あれはダメ これはダメ と規制される生活は嫌だなあと思っていましたら リハビリのKさんの言うように 残された事で できる範囲で また楽しみを見つけるのも 「下山」の方法かもしれません。

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夕暮れ           
 夕暮れ

人生の中では思わぬ事で 生きる方向を変えることがあります。 
三橋節子
   三橋節子 左手で描かれた「花折峠」

京都の女性で日本画家であった三橋節子さんは 病気のため右手を無くした時 師匠の秋野不矩さんに「まだ左手が残っているから頑張んなさい」といわれ 又絵を描きつづけたとか聞きました。

今日 お聴きいただく 館野泉さんは 福井の越前市で行われる音楽会の立役者ですが 2002年の脳卒中で右手がマヒしてしまい 路頭に迷ったということですが 彼の生き方に ハンディを負いながら 模索し 演奏を続ける姿に 「下山」の仕方を感じます。


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2021.01.15 (Fri)

ちょっとのお休みでした

新しい年になって 1月3日以来 ブログを休んでいました。

実は 私ごとですが 昨年末 10年ほど前に手術をした動脈がCT検査でまた 太くなってきたので再手術という事になり 新年早々の手術となりました。 
県立病院

幸い今回は ステントグラフトという管を入れる手術で 身体に侵襲の少ない手術でしたので 短期間で退院することができました。

県立病院

しかし 最新鋭の医学というか医学技術は 私の思う以上の ハイテクで 画像を見ながら カテーテルで進んでいくのですが ピッタリ合うようにセットできて びっくりしました。

コロナで人が少ない 病院


 人少ない病院の中 

現在 コロナ禍で 病院も面会もできず 静かな病室での時間でしたので 慣れると 本を読んだり 眠ったりの 気ままな生活でもありました。
病院食


 栄養バランスを考えられた 病院食で普段の食事を反省する次第です

ようやく 退院することができて 短期間でしたが身体の調子が休みモードになっているので 徐々に戻していかなければと思っています。

窓から見た雪

 入院している間に福井は大雪で 大変でした その時私は高見の見物でした

メガネも制作も すこしづつ 再開できればと思っています
私にとっては ようやく新しい年が来たようです。
 
今年もよろしくお願い申し上げます

家に帰ってくるのは 幸せです 待っている人も うれしいと思います
この曲は 退院してうれしいという事ではなく 恋人が私のもとに戻ってくれてうれしいわ と言う内容ですが

You'd Be So Nice to Come Home to (あなたのもとに帰れたら どんなにいいでしょう) という曲をお聴き下さい。
ヘレン・メリルの歌でどうぞ

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2021.01.02 (Sat)

お正月はひまにまかせて

年末 年始は 休みが続き この歳になると どこかに行こうとか テレビを観ようとか 思わないので やっぱり 自分の落ち着く場所に行ってしまいます。
という訳で年末の休日に 以前から貯めてあった 木のテンプルのメガネを 完成させることにしました。

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特に取り立てて変わったことはないのですが 木のテンプルは ヤスリ サンドペーパーなどで 削ったり 砥いだりするので 時間がかかります。 それゆえ こんな休みには ピッタリの仕事に思います。

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今回はテンプルの形を少し変えてみて 角みたいなものをつけてみることにしました。
ラインに変化を持たせました。
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同じメガネですが 黒檀のテンプルと ローズウッドのテンプルを 作りましたが どちらもそれなりに合っているようです。

年末から 今年の初めまでかけて作りますが これが 今年最初のメガネですね。

と言って 誰もこれがいいと言ってくれる人もいないので 結局 私のコレクションとして 在庫になるわけです。

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でも できてみると 一番新しく出来たのが 一番よく見えるのは 私自身の 欲目 ひいき目でしょうか?

この正月にテレビを観ていたら ピアニストの辻井伸行さんの特集をやっていたので 見ていました
彼はアメリカのヴァン・クライバーンコンクールで 優秀な成績で一躍有名になりました。 このクライバーンコンクールの中で クラッシックの曲を演奏するのですが それとは別に 新曲の課題曲を弾かなければならないそうで コンクールの2か月前に楽譜を渡されて当日弾くらしく 楽譜を見ながらの演奏は認められるとのことですが 目の不自由な辻井さんにとっては 暗譜しかないので 死にもの狂いだったそうです。若干20歳の頃の事ですが わずか2か月で 難解な曲を覚えられるとは 驚きです。

そして 見事に演奏しきって 審査員 観客を総立ちにさせてらしいです その模様をテレビでやっていました。
 
そのジョン・マスト作曲 即興曲を お聴き下さい。

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