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2020.01.28 (Tue)

小さいレンズにしました

私の知り合いの方で 工芸家で染色をされている女性の方がいます。


長年お付き合いさせていただいていますが 先日メガネの事で 尋ねられてきました。

仕事をしていると 細かいものが見えにくいので もっと強い老眼のレンズはないものかとの事でした。

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かなり強い老眼です


通常 老眼の度数は +4.00位が 強い老眼ですが それでは私には弱い度数だと おっしゃるので 検眼した処方箋を見たら +6.75という強い度数のレンズでした。 

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本来ならもっと厚くなるはずのレンズです

これは強いレンズだから厚くなりますよ と 言ったら できるだけ薄く軽くしてほしいとのことでした。

知り合いのメガネ屋さんに相談したら 一番薄いレンズで 小さいレンズ径にするといいとのことでした。

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では 私のメガネで 小さい楕円のメガネを提案したら これが良いとのことで 色もフロントは濃いピンクで テンプルは 金メッキにしてみました。 

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濃いピンクのフロントに 金メッキのテンプル



やじろべえメガネタイプなので 軽くて 楽ちんだと思います。

細かい仕事で染色の仕事をされるので 長時間かけていても 疲れず ずれず 快適に使っていただけると思います。

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耳の部分は 白っぽい メープル材



さて アメリカの映画で「Walk the Line」という映画があります フォークというかカントリーの有名な歌手 ジョニーキャッシュの伝記映画ですが 特にアメリカのフォークの走りのカーターファミリーの娘のジューンカーターとの 結婚にまつわる事が映画の焦点です。
実際にあった二人の物語です。 

その中で唄っていたボブデュランの「it ain't me babe(僕じゃない)」という曲が印象的でした。
ちょっと聴いてみてください。
本物の ジョニーキャッシュと ジューン・カーターの 歌です。ボブ・デュラン30年記念コンサートからです。


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2020.01.26 (Sun)

12角に こだわる


私の作るメガネに 12角形のメガネがあります。
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そもそも 何でこんなメガネを作るようになったのかと言いますと ある眼鏡屋さんとの立ち話で 12角のメガネってあまりないんですが そんなの作れますか?と言われ そう言えば そんなメガネ見たことがないなあと 思いました。
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 今から10年程前の話です。
メガネのリムは まっすぐの線ですが これを プログラムされた機械に通すと 自由な形に成形することができます。
しかし 12角のリムは その機械に通しても出来ないことがわかりました。 

なんでかというのはわかりませんが できなかったので あきらめるしかなかったのですが 眼鏡作りの原点は メガネの型を作る職人の技で作る リム巻の型を使ったらいいのではと思いました。
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しかし 世の中の時代は変わって行くので リムを成型する職人が 居なくなってしまうようです。
なんとか昔の職人さんに頼んで 12角形のリムを成型する型を作っていただきました。


今回 この12角形のメガネにこだわって やじろべえメガネタイプ と 一山クラッシックタイプの両方を頼まれました。
また それにつける クリップオンサングラスも。

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乱視で レンズが回転しないようにするのには12角の角があるのは 便利です。
今回 このメガネをお選びになった方は 乱視の強い方で 丸メガネだと 回転すると 眼が回りそうになるらしく この12角の角があるのが 安心で メガネとしても 丸ではないおもしろさがあると言って下さいました。

私は 12角でも 16角でも 何でも良いのですが 昔から12進法という数え方があり 何か縁起の良い感じがしたからで特別な意味はありません。 12角ですが 遠くから見ると丸メガネに見えて  ちょっとしゃれているかなと思う程度でした。

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丸いと 乱視にとっては回るから良くないという事で 夏目漱石の「草枕」の始まりに 「知に働けば角が立つ,情に棹させば流される」という言葉がありますが その言葉を思い出しました。 あまり関係ないかな。

今日の話とは全然関係ないのですが ふと 口ずさむ曲があります。 と言っても 昔々の曲ですが なぜ思い出すかさえもわからないのですが 今朝 こんな曲を口ずさんでいました 今から50年ほど昔の曲です。 今EU離脱と騒がれている イギリスの曲です、
イギリスというと 当時はビートルズでしたが 行ったことはないですが リヴァプールサウンドというのが流行っていました。
今日は フェラスというグループが歌う 「マンチェスターアンドリヴァプール」という曲をお聴き下さい。
何でこんな曲を口ずさんだのか わかりません。



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2020.01.22 (Wed)

弓道のメガネ 再び

以前に 弓道用のメガネのご依頼がありました。

https://56995471.at.webry.info/201903/article_3.html

的

前回の依頼主の方の希望通りに 作ったつもりですが 今回はまた違う方から ちがう目的で弓道用のメガネの 御依頼がありました。

前回は 弓を射るときに メガネが一緒に飛んでしまうので 飛ばないようなメガネを作ってほしいとのことでした
やじろべえメガネを基本に 小さいレンズで 眼とレンズの距離が狭くなるように 作りました。
このメガネは その方に喜んでいただいたと思います。

さて 今回は 弓道で矢を射るときに 顎を引いて 眼を的に向けるとき どうしても上目使いになるので レンズが額の方に近づくような メガネを 作ってほしいとのことでした。
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なにぶん 私は 弓道というものに全く門外漢で ただ 弓道の写真を見たり 聞いたりして 理解しようとするのですが なかなか 思うような 実感が湧きません。
ただ 弓道という競技は 日本古来のもので 礼儀正しく 射る姿勢なども厳しく競技を理解しようとしても 素人には わからない事が多いようです。
そんな難しさもあって その方のおっしゃる通りに つくることにしました。
テンプルを 通常の傾斜に対して 反対にして 額側に狭く 頬側を広くなるように しました。

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また 近視の強い方なので できるだけレンズ形を小さく また レンズの厚さも薄くするように しました。
ただこんな簡単な事ですが こんなメガネは おそらく眼鏡屋さんでは 売っていないと思います。
その方のメールにも 

弓道メガネについては範士の先生との会話の中で、
メガネの角度の話になり、本当に目から鱗でして、
一時帰国の際にすぐにチェーン店の眼鏡屋さんに足を運んだのですが、
「やったことがないので無理」とあっさり断られてしまい…

と書かれていました。 いくらいい考えがあっても なかなか実現できるものではないことがわかります。

ようやく 第一号が出来ました。 はたして このメガネで 実戦に使うことができるのでしょうか?

また 報告があれば ブログでも ご紹介したいと思います。


弓の関する 話は 日本でも 西洋でもあるようです。

日本で有名な話は 源平合戦の物語で出てくる「扇の的」の話です
源平の戦い


また 西洋では スイスの洋弓の名手の ウィリアムテルの話です。
ウィリアムテルは 今でも 5フランの貨幣の絵柄になっているそうです
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今日は 弓に関しての話でしたので 「ウィリアムテル序曲」というのを聴いていただきましょう
どこかで聞いたことのある 曲です

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2020.01.20 (Mon)

ジャン ポール ゴルチエ 


新聞に 小さな記事で ジャンポールゴルチエが ショーを 今回限りで辞めると言う記事が出ていました。

ゴルチエ_20200119_112039_000069

ジャンポールゴルチエと言う人は 当時のデザイナーのピエールカルダンのアシスタントを務めた後 独立して フランスのファッションデザイナーの中でも 当時度肝を抜くような ファッションデザインで 出てきました。

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今では もうずいぶん昔の話になりますが かつて 私の工場でも ゴルチエのデザインのメガネを製造依頼された事もあり 懐かしい思い出を思い出していました。

 歳は 私と同じくらいでしたが 世の中には こんな人もいるんだなと 思っていました。

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メガネの デザインでも 今までに経験したことがないような デザインで この辺から メガネのデザインが 工業製品から アートになりつつある ようでした。 

今でいう「スティームパンク」とでもいうのでしょうか? レトロな感じで機械的で 大胆なデザインでした。
その時流に乗って ゴルチエは ファションの リーダー的な存在になり メガネも 画期的なものとして 受け入れられる事になったみたいです。それ以降 メガネのデザインでも 奇抜なデザインでも 受け入れられる土壌が出来たみたいだと思います。
たしかに 私も 彼のメガネを通じて アートを感じるメガネというものを知るきっかけになりました。

しかし あれから 30年ほど経ち 服飾のデザイナーは辞めるが 他のプロジェクトがあるとのことで まだ続くだろうと思いますが このニュースを知り 30年ほど前に 作ったゴルチエデザインのメガネを見ながら 「時代は変わる」なあと いろいろと 思い浮かべました。

以前私のメガネを購入していただいた方から 手紙とCDを送っていただきました

聴いてみたら 私の知らない国の音楽ばかりで またどれも興味ある音楽です。
今日はその中で一つ お聴きいただきたいのですが ポーランドの 女性ピアニストでハニャ・ラニといいます。
 ジャズと言っていいのかどうかわかりませんが ショパンに代表されるこの国ならではの美しいメロディ感覚やユーロ・フォーク的センスが常に見え隠れする音をリズミカルで魅惑的な展開で奏でています。 Biesy という曲です
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2020.01.15 (Wed)

マニアックな 人

私のめがねにお問い合わせをいただくのですが 最近どういう訳か 小さい丸メガネ コマルメガネの問い合わせが増えています。

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このメガネ レンズ加工泣かせで 小さいので レンズ加工機によっては 加工できないところもあります。
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しかし このメガネ作り始めたのはもう9年程前のことで 当初 こんなメールで始まりました

人の瞳は丸なのですから、メガネは丸が合理的です。

私は空を見ることが多いので、上も下も見える必要があり、円は合理的です。

最小限の丸だと、レンズの重さも最軽量で済みます。重いと肩が疲れます。

丸メガネはフォーマルでもカジュアルでもコミカルでも使えます。

しかし、最近、乱視に老眼が加わりました。

それでも、丸がいいのです。

こんな丸いメガネに熱烈な思いを書いて来られました。

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でも 小さな丸メガネなんて おもちゃみたいと思いつつ どうしようかと考えていましたが やっぱり 期待されているので 応えなくてはと
一念発起 作ることになたのです。
出来たメガネを恐るおそる 納品したのですが 返ってきたメールで


私の狂った感性を理解したうえで、美的センスで選んだのは、私の息子でした。
息子は小学4年生。近所でも有名な絶滅危惧種(アナログ)。
子供の感性が、一番正しい。 で、子供の意見を大きく取り入れました。

メガネにレンズが入り、メガネをかけて、真っ先に気付いたのは息子。
「あのメガネだ!、できたんだね!」 驚きました。子供って、すごいですね。
さらに、息子が一言、「いいね~!」  なまいきな! ありがとうございました。



と 書かれていて 作った私は へーーっ と 意外な答えにびっくりしたものです
世の中には 普通のメガネには満足せず マニアックというか こだわりというか 他にないものを探すと言う人が いるんだなあと実感しました、 
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今日のように わからなかったら もしくは 身の回りになかったら ネットで探し出すという 手段があります。
便利な世の中という事もありますが 昔なら 探す時は デパートとか 雑誌で調べるのが精いっぱいの手段でした。
自分の欲しいものは これだと思うようなものを探すという方が おられるんですね。 


私も 自分で作るメガネはおそらく他にはないだろうと思いつつ作るのですが そんな私もマニアックなメガネ作りなのでしょうか?

そんなことが コマルメガネのできた生い立ちです。

今日のラジオで ゴンチチが出演していました。
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=3854_03_120852

 彼らも結成してから42年経ったそうです。長い間やって来られた秘訣とは 一緒に演奏している時が幸せだからということでした。 それが続いて42年とはすごいなあと思いました。
彼らの代表的な曲で 「放課後の音楽室」という曲をお聴き下さい。
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2020.01.12 (Sun)

今年初めての 木のテンプル


木の魅力とは 不思議なものです。

以前に 購入していただいた方から また木のテンプルのメガネのお問い合わせがありました。
一口に 木のテンプルのメガネと言いましても 確かに奥深いものがあります。

黒檀 ローズウッド チーク オーク など 私が持っている木の種類でも 何種類もありますし また 同じ木でも 木目が違っていて どれ一つ同じ模様の木はありません。

いろんな木の事を思うと 次はこんな色のメガネが欲しいと思うようになるのではと思います。
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天然のものは 同じものはないし テンプルの形も 手作りなので 太いものがあれば 細いものがある バラバラの形なので 申しわけないですが どれにしようかと 迷われることもあったり 次々と 欲しくなったりするのかなあと思います。


今回 フロントは 前回と同じですが 色違いでアンティックシルバーで ローズウッドのテンプル 細めで 先っちょが細くはねあがっています。

これと言った 注目する点はないのですが やはり これ一つだけという 唯一性が 気に入っていただいた理由かなと思います。

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木のテンプルのメガネを作るときは 図面がないので 目検討で 削っていきます 削っているうちに 形が出てきて 左右を合わせて行きます
こんな作り方ですから その時の木の木目 生地の厚さを 感じながら出来るのが 一つひとつ 違ってきます。
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そんなわけで 今年最初の 木のテンプルのメガネができました。

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木の木目の美しさを味わっていただくために ウォールナットの木の刳り貫きケースに入れてみました。
工業製品であるはずの メガネが 違うように見えます

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私が日本人であるからか 西洋にはない 工業製品にはない 手仕事のおもしろさが感じられるような気がします。

さて 今日は ボブデュランの曲を聴いていただきましょう
1960年初めごろから 唄い始めてもう60年近く歌っていますが 彼の歌い方は同じ曲でも いつも違うようなメロディで 日本語しかわからない私には はじめは何の曲かわかりません。 当初の歌い方しかわからないのですが 今日は「I want you」という曲をお聴き下さい。
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2020.01.07 (Tue)

ルイジ・コラーニ という人

ずいぶん前のことになりますが 以前は問屋さんから注文を受けて作るメガネを作っていました。依頼され図面を元にして 当時はいろいろなメガネを作っていました。

年末に 工場の掃除をしていたら 昔のメガネがいっぱい出てきて 懐かしんでいました。
その中でも 特異な存在のデザインのメガネがあります
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今から 30年ほど前ですが ルイジ・コラーニというドイツのデザイナーの デザインしたメガネです。
今ではなくなってしまった問屋さんからの注文でした。
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当時から斬新なメガネのデザインで 多少は変わったデザインでも ビックリはしませんでしたが このコラーニのデザインは 有機的な形というか タマゴをイメージしたみたいと言うか 独特のモノでした。

コラーニ2 ペリカン万年筆

ピエールカルダンとか サンローランとかの服飾デザイナーではなく 工業デザイナーで 車 文房具 など 工業製品のデザイナーで 未来的なデザインでした。

もちろん今でも こんなデザインのメガネは あまりないと思います。

また 部品のフォルムも わざわざこのメガネのために 作るので 金型が必要で 必然的に高くなってしまいます。
当時はまだ バブルで コストがかかっても おもしろいデザインがもてはやされていたのかもしれませんが コラーニのデザインは カップ 文房具 自動車など 特異な形をしたデザインは 量産できるものもあれば プロトタイプだけで終わるものもあったと思います。

しかし メガネは今までに見たことがないような デザイン で作る私たちも どうしたらいいか考えた覚えがありました。

もう あれから30年程経ちました。 早いものですが その時代を感じさせない 存在に あらためて特異なデザインだったことが わかりました。

さて今日は 正月に久しぶりに マイルスディビスのCDを聴いたら やっぱりこの演奏は 素晴らしいなあと 久しぶりに感激しました
普通のジャズではない 何か映画を観ているような めくるめく変わる光景に見とれるような 気持になります
これが 今から50年前の演奏だとは 思えないのは 私だけでしょうか? マイルスもその時 43歳 まさに勢いとフレッシュな感覚が当時のジャズシーンを変えたのではと思います。 ちょっと長い曲ですが 興味がある方はお聴き下さい。
「ビッチェスブリュー」から 「ファラオの踊り」です





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