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2011.04.29 (Fri)

「京」という数の単位の出現

福島原発からは、依然 放射性物質が流れ続けている。
大気中から土壌にと、また汚染水となって海の中へと、、汚染が続いている。
3月11日の大地震のあとから、どれくらいの量が放出されたのだろうか。
山から海へと吹き下ろす季節風によって、かなりの量が太平洋側へと流れてはくれたものの、
原発周辺はもちろんのこと、風向きによっては かなり離れた奥地にも流れ、
広範な大地に放射性物質は降り注がれてしまった。
発表によると、60京ベクレルの放射性物質が流れ出たという。
(ちなみに、4年前の夏の中越地震による柏崎原発事故の時は3億ベクレル流れ出たという。)

「京=けい」という数の単位は、兆の次の単位で、1京=10000兆ということになる。
60京といっても、天文学的数字であってピンとこない。
ケタ違いのとてつもなく大きな数字、また恐ろしい数字であることだけは確かだ。
収束のための工程表が出されたが、この先そのようにうまくいくのかどうか、心配がつのる。
依然 予断を許さない深刻な状況にあることは変わらない。

この「京」という数の単位の出現、実は今回初めてではなくて、
ここ最近、別のところでもお目見えしたところだという。
世界経済の金融市場、マネーの世界であるという。
2007年サブプライムローンの焦げ付きから始まった金融危機は、
リーマンショックを経て、欧州全体にも拡がり、
国際金融市場でのその巨大な損失の穴は、実に6京3000兆にも及ぶと云われ、
こちらも天文学的数字で、未だ解決の糸口はつかめていない。
それどころか、拡大はますます大きくなる一方で、
最後は各国の国家デフォルトまでささやかれる始末、、Xデーもありうる事態となっている。
あまりに大き過ぎる数は、繰り返し聞いているうちに、
10が一つあろうがなかろうが、何とも思わないようにまでなってしまった。
というより、巨大過ぎて実感出来ないというのが正直なところ。

識者は、「京」という数の単位の出てきた二つの事柄について
困難で深刻な事態は、どちらも同じくらいよく似ているという。
そういえば、夢のエネルギーだった原子力発電の背後にも大きなマネーの存在がある。
世界は今 この二つのことに、大きく頭を痛めている。
いろいろ手をうってみても、コレという解決の決め手が無いのが実情らしい。
しかも相当な時間がかかる。かなりの長期戦の覚悟が必要なようだ。
何年か前までは、どちらも「行け行け!ドンドン!」で今日まできた。
真実を語り、警鐘を鳴らす一部の少数の声は、陰にグッと押し込められてきたと思う。

「京」という数の単位の出現とともに、誰もが真実、また真実の声に気が付くことになった。
いずれにしても、真実や、ホンモノこそが、大きく世の表側に現われ出る時代となったと思う。

                                     、、、職人K


金のなる木1
巨大マネーの時代は終わり?   金のなる木(別名、成り金草)

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2011.04.27 (Wed)

「私の数学は情緒である」の本から、丸メガネ

                                  岡潔

春、暖かになったら、いっせいに緑の草が生え出した。
やがて、取っても取ってもあちこちに生い茂ってたくましく伸びるのが、雑草。
そんな「春の草」という題名のつけられた自伝ともいうべき本がある。

       春の草1  春の草2

以前から気になって読んでみようと思っている文庫本(実は頂戴したもの)だが、
この本にかけられている帯、こちらのほうにも注目したい。
黒ぶちの丸メガネをかけたその人物は、天才的数学者と言われる、岡潔(1901-1978)の横顔。
年を刻んだその顔は渋みと迫力があり、さすがに高い知性が感じられる。
その顔にかかった黒ぶちの眼鏡、それもまた、ともに歴史を歩んできた。
その人物と一体となって、もうすっかりその人物の顔の一部になっている。
自由な思考の妨げとなるような固い靴ははかず、
生涯のほとんどを底がゴムの雨グツをはいて過ごしたというエピソードは、奇人と言われるほど。
数学をはじめとする学問のこと以外は、服装などまるで無頓着だったという。
ただしメガネは必需品、学問するのに かけないわけにはいかない。
黒ぶちの丸メガネ、本当にカッコイイと思う。
私は、このような感じにいつもあこがれる。
丸メガネと、学問や知性は、本当に雰囲気がよく合っていると思う。

「私の数学は、情緒である。」と書いてある。
情緒かぁ、、、と考える。 
その結論は、本を読んでみないとわからないが、
私は今、この丸メガネに、言葉では言い表せないような「情緒」を感じている。

明治、大正、昭和の時代を生きた人物の人生とは?
今の時代とは全く違っていた、かつての教育とは?
この連休に読んでみたい本の一つだ。
                                      、、、職人K

カブトンの黒
    知性の横顔 と 丸メガネ ( tsujioka handmade frame、現代 )

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2011.04.26 (Tue)

photo gallery 、キジたち

                                                                 、
       キジ、オス
          そろそろゴールデンウィークといわれる連休だぞ、、、

       キジ、メス
          いつの間にやら、そんな時期に? すぐに5月ですね。
          時間ばかりが過ぎて行きます。 今年は特にそう感じます。
           

                              上、キジのオス
                              下、キジのメス  (写真、いずれも職人M)

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2011.04.24 (Sun)

家の中でも若葉

2若葉

若葉1
                             (器、いずれも職人M作)

家の中に置いている、鉢植えのカシワの木がようやく芽吹いてきた。
ただの茶色い枝だけの姿から、新しく緑色が現われ出るのは、感動もの。
山から持ち帰ったドングリの実から芽が出てきて木に成長したものがいくつかある。
山に行かなくても、毎年若葉が出て、夏はつやつやした深い緑色の葉、
秋には葉が色づいて、やがて冬が近くなればパラパラッと落葉する。
四季おりおりの変化は、
私たちにうるおいと安らぎ、またある時は 希望を与えてくれる。
今日聴きに行った、友人のギターと歌の、「人生の扉」という曲もなかなかよかった。

自然から、また小さな自然でも、学ぶことは多いものだとつくづく思う。

                                、、、職人K
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2011.04.22 (Fri)

キャンディーズ、「春一番」

                       チューリップ


昨晩は、あのキャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんが亡くなられたとのニュース。
とてもショックだった。 病気のことなど全く知らなかった。
闘病しながらの女優活動だったのだろうか。
若いころからの熱烈な男性ファンも多かったと思うが、女性にとっても同様でとても残念。
「春いちばん」の曲がヒットした当時、明るく健康的な笑顔の三人は、
歌って踊って、女性から見ても、とてもチャーミングだった。

   雪がとけて川になって 流れて行きます ♪
   つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します ♪
   もうすぐ春ですねえ ♪
   ちょっと気どってみませんか ♪ 


今でも覚えてる歌詞のこの歌は「春一番」、1976年のヒット曲で、
今からもう35年も前のもの。
この頃が、識者の言う、今から30年くらい前、、昭和の一番良かった時代だろうか。
思い出が美しく感じられるだけでもないと思うが、
少なくとも 今という時代よりは、確かに良かったと思う。 今より人間的だった。
スーちゃんたちの笑顔に象徴されるように、社会にも本当に元気があった。
将来に対してもまだ夢があったように思う。

春は毎年繰り返されるが、人間社会も毎年少しずつ変化している。
今年は、自然の大地のほうが大きな異変があったが、
人間社会の積み重ねられた変化のほうも昔に比べるとかなり著しい。

エネルギー不足が叫ばれる今、
気が付いてみれば、私たちは今から30年前頃の何倍ものエネルギーを消費しているという。
太陽光や風力発電など、原子力発電に変わる新しいエネルギー開発もさることながら、
これまでの行き過ぎたものを謙虚に反省し、
私たち自身がまず、昔レベルの低いエネルギーでの生活を考えなければならない時だという。
それは、戦略的に、新しい国家ビジョンとして、
世界にお手本を示すべく日本がさきがけて行うべき21世紀型社会への道であるという。
それは詰まるところ、モノやマネーではなく、
人間に、人間の精神性に価値をおく時代の到来だろうか。

スーちゃんは、キャンディーズでの歌手活動のあと、女優に転じ、
広島原爆投下後に生きる人々の苦悩を描いた映画「黒い雨」に出演し、
アカデミー賞を受賞したと聞く。
日本中が原発事故に大きく揺れるこの年に、
突然スーちゃん死去のニュースは、何か因縁めいたものを感じずにはいられない。
あのキャンディーズの笑顔が再び見られるような時代が、
早く来てほしいものだと思う。 
                                        、、、職人K

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2011.04.20 (Wed)

花冷えの時節

                                                             、
        日野山と田んぼ
                    稲作の準備が整いつつある水田、
                     遠くに見えるのは雲をかぶった日野山(越前市、795m)


サクラの花の時期も過ぎようとしているのに、今日は再び肌寒い日に戻っている。
昨晩は、被災地の東北では、サクラの花とみぞれ混じりの雪が同居した天候だったようだ。
いわゆる「花冷え」と言われる天気だと思うが、一時期だけではなくて、今年もまた、
昨年と同じように肌寒い天候がだらだら続くのでは、、とちょっと心配になってくる。
昨年は、真夏の猛暑で7月までの低温を一気に回復して、
コメなど穀物は何とか収穫までこぎつけることが出来たが、今年はどうだろうか。
今年は大変な電力不足が予想される中、
あの恐ろしいような猛暑だけは何としても避けたい困ること、
平年どおりの穏やかな天候が望まれる。

世界的にも異常気象で穀物の不作が心配される中、
今年の日本は、東北という穀倉地帯の収穫が困難となってしまった。
そのほかの所での収穫だけが頼りとなる。
福島県からは、本県にも作付け依頼があったようだが、準備が出来ないとのこと。
減反政策による余分の農地があったとしても、
すでに 麦など他の作物が栽培されていたりするからだろうと思う。

これまでは余剰米という問題をかかえる日本の農業だったが、
今後、全く逆の流れとなるかもしれない。
これまで電力が有り余るほど豊かにあるかのように考えられていたのが、
コロッと一変したように。

今年は、どうか 豊かな実りの年となりますように。
                                     、、、職人K

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2011.04.18 (Mon)

今年のツバキの花

大輪のツバキ

いつも仕事で通る道に 赤い花をみつけた。
大輪のツバキの見事な花が一輪。 ハッと気が付いたが 今がツバキの花の季節?
昨年に比べたらあまりにさびしい花の数。
クルマを降りてよく見たらまだ何個かツボミがあることはあったが、
昨年とはあまりの違いにビックリしてしまった。
今年は花のウラ年であるのか、剪定のせいであるのか、
専門家でないから 私にはわからない。
花の形もよく見るとフリルがかった花びらは、昨年とは微妙に違うような気がする。
同じ一本の木でありながら、枝によって違うのかもしれない。
植物は、なかなか不思議なところがある。

それにしても、
昨年の咲きっぷりは、当たり年というか、豊作の年というか、沢山過ぎるほどの花をつけていた。 
あまりに沢山在り過ぎて、風情があるとか無いとか、、高尚な考察までしてしまったが、
今、こうして見ると、
混雑してにぎやかな昔を知っている者にはたった一個の花はさびしすぎる風景。

フッと、昨晩報道されていた、福島原発近くの人のいなくなった街の風景を思い出した。
多くの人々が生活していたはずのその街には、人影がなくて暮らしの息遣いが消えていた。
嗚呼、、と思った。 哀しすぎる風景だった。
このツバキの木とは話が全く違うけれど、、
今年は、利休の一輪の花のことなど考える気持ちにはならない。
またいつの年か、沢山の花が戻りますようにと、、と、今、願わずにはいられない。

                                      、、職人K

ツバキが一輪
  来年は、また沢山の花が戻りますように!!

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2011.04.16 (Sat)

photo gallery、 芽吹き


     芽吹き2

     芽吹き1

      街はサクラの花が満開、、森の中でも、木々がいっせいに芽吹きはじめたようです。
                                   
                                                 (写真、職人M)
EDIT  |  19:18  |  ART M  |  Top↑
2011.04.14 (Thu)

楕円形のメガネ、カプトンタイプ

楕円カブトン2
 削り出しメガネ、楕円カプトンタイプ     (ダークブラウン、ヤマ幅24ミリ)          

今度出来ましたチタン削り出し楕円のメガネのうち、
極太タイプと並んで、もう一つのタイプ、楕円カプトンタイプです。
極太タイプよりやや細く、丸味を帯びたタイプです。
ヤマ幅は24ミリと、27ミリの2サイズあります。
さらに、顔にピッタリフイットするバネテンプルを組み合わせてあります。

(この楕円のメガネについて → → 丸メガネをつくる、職人Mイザ、ブログをどうぞ。)

  めがねのサイン2    めがねのサイン

今回、この楕円メガネを待っていて下さった方が、とても気に入って下さいました。
随所に、こんなメガネのニコニコ顔サインを頂戴しました。
レンズが入り、お仕事や日常のいろんな場面でお役に立ちますようにと願っています。
有難うございました。

楕円のカブトン1
            今度のメガネ、カッコいいなぁ、、


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2011.04.13 (Wed)

グスコーブドリの伝記、Ⅱ

宮沢賢治の童話、「グスコーブドリの伝記」は、
1932年、宮沢賢治(1896-1933)が37歳で亡くなる前の年に発表された作品。
読んでみると、東北生まれ(岩手県、(現)花巻市)で農学者でもあった賢治の実体験と重なって感じられるところが多い。東北は、昔から、冷害など天候に苦しむ人々のきびしい暮らしがあった。

主人公ブドリの家も同様。 村一番の木コリである父と母と幼い妹ネリと四人の一家だったが、
ある年冷たい年がきてひどい飢きんの年となったが、それはまた次の年も繰り返される。
父は森へ行ってくると言ったまま帰ってこず、母もまた、幼い二人に、
「棚の粉を少しずつ食べるように、、」と言いきかせて森へ行ってしまう。
そのうちに粉も無くなり、子ども二人だけで途方にくれるところへ、
こんどは妹のネリも人さらいにさらわれてしまう。
一人になったブドリは、森のてぐす(天蚕)工場で働かせてもらうも、火山の大噴火で工場は閉鎖。
今度は大きな農場で農作業を手伝いながら、その一方で勉強にも励む。
農業のいろんなことをしっかりと手帳に書いて覚える。
イーハトーブで高名な学者、クーパー博士の試験を受ける機会がやってきて、
その優秀な解答のブドリに驚き、火山局での仕事を紹介される。
その火山局では、ペンナン老技師の下で 技術の修得や、勉強を重ね、
噴火の被害を減らしたり、人工の雨による肥料を散布させたり、
麓に暮らす人々の暮らしのために精を出す毎日だった。

そして、ブドリが27歳の時、幼い時の日のように、またしても冷たい年がやってくる。
ブドリは火山を人工的に爆発させ、大量の炭酸ガスを出して、温室効果で暖めることを提案する。
しかし、その計画では、誰か一人が最後まで火山に残る必要があった。
年老いたペンナン技師が、最後の一人になろうとするが、それをブドリは引き止めた。
そして、ブドリは皆に黙って、一人火山に残り、火山を爆発させた。
麓には、暖かな気候が戻り、一面美しい緑が広がる。
ブドリのおかげで、冷害はくい止められたのだった。
幼い時のことが、強く頭によぎったのだろうと思う。
「もうあんな思いは自分だけでたくさんだ、、」と。ネリとの別れはつらかった。

東北は、宮沢賢治の「雨にもマケズ、、」でも知られるように、我慢強い人が多いという。
そして、今回の震災でもわかるように、冷たく寒い日が多い。
冷害や、干ばつによる飢きんに昔から苦しんできた。
今は温暖化のことが言われているが、確かに、温室効果ガスが影響すれば、
冷害などからは いくぶんは救われるかもしれない。
畑に窒素を降らせたり、、あり得ないような空想のおとぎ話の世界で、
随所に、農業専門家としての熱意が感じられる。
また、
いろんな人と出会いながら、人生が切り開かれていくその様は、
人の「縁」というか、「出会い」の大切さをしみじみ感じる。
本人のひたむきな努力の毎日と合わさって、それが実を結び、
自分の力を発揮出来る得意分野を得て、生き生きとしていく様が、読んでいてとてもうれしくなる。
「人生とはこういうふうにあるものか、、」と希望がわいてくる。

感性豊かな宮沢賢治によって完成された、見事な作品であると思う。
自分の身を犠牲しながら決死の作業に従事するブドリの姿は、たしかに、
原発施設内での困難な仕事に従事する人と共通したものがあるが、
私は、宮沢賢治の育った、この東北というところ、
時に過酷な自然と立ち向かわなければならない、童話の中のブドリの一家のような人々や
磐梯山の大噴火を前にしたという野口英世少年など、
東北という地方の人々の暮らしを思いうかべてしまう。

そういえば、宮沢賢治の生まれた年も、亡くなった年のどちらの年にも
今回のような大きな三陸沖地震があって、
天候や災害などいつも憂慮していた宮沢賢治の生涯と何か因縁めいたものがあるという。

                                         、、、職人K

     サクラ2つ
      2つ寄り添う花は仲の良かったブドリとネリの兄弟?             (写真、職人M)                  
EDIT  |  23:02  |  学問  |  Top↑
2011.04.12 (Tue)

グスコーブドリの伝記 Ⅰ

今日は、福島原発の事故のレベルが 今まで最悪とされたチェルノブイリ事故と同じの、
レベル7にまで引き上げられた。いっこうに収束のメドがつかないまま、
強い余震など活発になってきて、ますます作業が遅れることになりそうだ。
その間にも、どんどん状況が進んでしまうということで、依然 時間との闘いが続いている。

福島第一原発が次々と水素爆発して建屋の上部が飛んでしまった時からすでに、
その作業は困難を極めていた。施設内部の放射線量があまりに高過ぎるからだ。
専門家は、収束のための、その対策や方法の困難もさることながら、
この先ずっと続く長丁場の作業にかかわっていく方々の、
人力が尽きてしまうこともひどく心配している。
だれでも良いというわけにはいかないのだろう。
その道その道の、熟練の力が必要だと思う。
東京都消防局の方々の仕事もとても立派だったようだ。
どの作業も、被ばくと闘いながらの困難な作業となる。

丸メガネが御縁で親しくさせていただくようになった方から、
その状況についての話から、こんなことを聞いた。
「いやぁー、、ぼくはね、、原発の中でがんばっている人の話を聞いてね、、
 なんか宮沢賢治の童話を思い出してしまったんだよー、、
 本当になかなか大変なことになってしまったねぇ、、」 と。
文学の分野一筋にこられた方であるだけに、イマジネーションが私たちとは違う。
宮沢賢治の作品、「グスコーブドリの伝記」は昭和七年の作品らしい。
そっそく、読んでみることにした。

イーハトーブの大きな森に生まれたブドリは、火山局に勤め、
何百からなる火山の活動を内部から調整して人々のために役立つようにと、努力している。
ある年、春になっても一向に暖かくならず、草花も花が咲かず、気温が低ければ作物が育たない。
ブドリは恩師、クーボー博士を訪ねて訊く。

 「先生、気層のなかに炭酸ガスが増えてくれば暖かくなるのですか?」
 「それはなるだろう。地球ができてから今までの気温は、
  大抵空気中の炭酸ガスの量できまっていたといわれるくらいだからね。」
 「カルボナード火山島が、今爆発したら、この気候を変える位の炭酸ガスを噴くでしょうか。」
 「それは僕も計算した。あれが今爆発すれば、ガスはすぐ大循環の上層の風に混じって
  地球全体を包むだろう。 そして、、、、地球全体を平均で5度くらい暖かにするだろうと思う。」
 「先生、あれを今すぐ噴かせられないでしょうか。」
 「それは出来るだろう。けれども、、その仕事に行ったもののうち、
  最後の一人はどうしても逃げられないのでね。」
 「先生、私にそれをやらせてください。どうか、、、」
 「それはいけない。きみはまだ若いし、いまの君の仕事に代れるものはそうはない。」
 「私のようなものは、これから沢山できます。、、、」
  、、、   、、、

                       (宮沢賢治、グスコーブドリの伝記より)

     山のコブシ
         白いつぼみの山のコブシ                   (写真、職人M)

EDIT  |  22:53  |  学問  |  Top↑
2011.04.10 (Sun)

エネルギーについて、再考の時

福島原発1号機は、水素爆発を防ぐために先日から窒素の投入がなされているようだが、
依然、中心部は高い放射線量が計測され、温度も非常に高いようだ。
専門家は深刻で危機的な状況と説明している。

  京大、小出裕章氏、危険性を指摘

露出してしまった燃料棒は、とにかく冷却が必要とのことで、
それもかなり長いこと、長期戦が必要とのこと。
しかも水を入れれば、今度は汚染水も大量に出るということで、
本当に大変な事態となってしまった。

3月11日の巨大地震からほぼ1か月が過ぎようとしている。
福島原発には、今頃になって やっと 津波に襲われた時の映像など、
当時の詳細が明らかにされるようになった。
東京電力と政府、保安院など一体となって取り組んでいるのだろうが、
中の状況は不透明なところもまだまだ多いようだ。

この1か月で、東京電力の株価もひところのほぼ10分の1にまで暴落した。
株価はある意味、下落する時だけが、本当の評価がなされる時かもしれない。
ひところ、トヨタに抜かれるずっと前、日本で一番の優良企業と言われた時期が確かにあった。
日本の企業の成長を大きく支える電力の供給という役目を担っていた。
今でもその役目は変わらないが、
国と一緒になって、大きく推進してきたこの原子力発電は、
「絶対安全」の言葉通り、本当にゆるぎないものばかりだったのだろうか。
あわてて書類をめくり気が動転して冷静さを失ったような最初のころの記者会見などは、
政府もそうだが、絶対安全を裏付けるような強いリーダーシップはまるで感じられなかった。
今回のことで、もうだれも、昔のようには 考えられなくなったと思う。

 ※ 昔のようにはについて(過去記事)、 2007年 7月27日 想定外のこと
                          2007年 7月29日 原子力エネルギー、日本の自信
    
今回、そんな良いことばかりでないことが 明確にわかった。
180度、意見の変わった人も多いと思う。
識者の指摘のとおり、今までに想定外のことを想定する機会は幾度となくあった。
柏崎原発の震災、スマトラ沖の大津波、、
今回だけが、想定外とばかりも言えない。柏崎原発のときも、想定外と言われていた。

そうは言っても、現在深刻な状況は日々進行中で、
高い放射線の中での作業、連日がんばってられる現場の方々の努力には頭が下がる。
まだ何とか今の状態が保たれていることに感謝しなければならないと思う。
一日も早く、収束のほうに向かうことを祈りたい。
何も出来ない私たちであるけれど、今回のことは、
エネルギーについて、もう一度大きく考え直す機会であると思う。

                                      、、、職人K


     カタクリ群
      美しい大地と海の恵みのおかげで人類は生かされている。  

                                       カタクリ自生群 (写真、職人M)

EDIT  |  22:04  |  社会経済  |  Top↑
2011.04.08 (Fri)

地震の脅威

昨日夜、再び東北地方を襲った大地震。
3月11日に起こった巨大地震の恐怖の冷めやまぬうちに、
被災地の人々は、どんなに恐ろしくて不安であることかと思う。
ハイチ、ニュージーランド、日本、、と
いよいよ地球規模での大きな活動期に入ったということが、身を持って感じられてきた。
そして、ここしばらくの間で、ずいぶん原子力発電についての認識も深まった。
連日くわしく説明されるテレビ報道や、インターネットのサイト。
原子炉、ベント、格納容器、タービン建屋、燃料棒、炉心溶融、水素爆発、、
何もなければ 知ろうともせず、なかなかわからないことが、
不安であるがゆえに、知りたい気持ちが大きくて、
今なら、そのしくみというものがだんだんわかるようになってきた。
その結果、多くの人の たどり着いた結論は、、?!
これまでの、安全神話というのが大きく崩れていくのがわかる。
大きな地震を想定して、耐震性が出来ているとはいっても、
今回のように、電源喪失ひとつで大変な事態になることが、だれの目にも明らかになった。

今回の巨大地震、上空のヘリコプターから視察していた東大の地震専門家の人が、
海岸線沿いの水没の様子を見て 即座に、
70cm~1m位の大規模な地面沈降の可能性を指摘していたが、
そうなると、福島第一原発のあるところの地面も、かなりの力が働いたことが想像される。
そうなると、津波による電源喪失そのものよりも、
津波の水をかぶる前、地震そのもののダメージがかなり影響したのでは、、
と考えるほうが自然であると思う。
つまり、どんな大地震にも耐えうるといわれた基準のこれまでの定説は、否定されたことになる。

日本は昔から地震国、しかも国土は狭くてまわりを海に囲まれ、
本当は、とてつもなくアブナイものということが、今回のことでイヤというほどわかった。
しかも、地球規模での 大きな地殻変動の大活動期に入っているとすればなおさらのこと。
その危険の確率は、これまでよりもはるかに大きくなった。
わが国においては、原子力発電は向いていない。
いかに電力が必要とも、太陽光や風力など、もっと他のエネルギーを考えなければならないと思う。

識者(※印4月8日放送分)は、
何かあってからそれを止めるのか、
何かある前にそれを止めるのか、私たちは今大きく判断をせまられているという。
思えば、それを判断する機会はこれまでにも幾度となくあったという。

私たちは、そんなチャンスともいえる機会を幾度となく見逃して、
ああ、あの時そうしていれば、、と悔やまれることが 何ごとにおいてもよくある。
まだまだ事態は収束には至らず、問題は、日々深刻な拡大方向にあるが、
何か起こってしまった後のリスクはとてつもなく大きくなることを肝に銘じ、
今回の福島の方々の大きな犠牲を無駄にせず、
今後の大事な教訓にしていかなければならないとつくづく思われた。
                                         、、、職人K

   、、サクラ2
      はやくいつもの日常が訪れますように、、          ひっそりと咲く山桜 
                                            (写真、職人M)

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2011.04.06 (Wed)

新学期の季節

                      スイセン


今日は、あちこちの小学校で入学式が行われたとのニュース。
4月、、ああ、そうだったんだなぁ、、とあらためて思った。
このところ、震災や福島原発の状況ばかりが気になって仕方ない日が続いていた。
いつも感じる4月という季節感、暦がどこかに飛んでいってしまっている。

そういえば、親戚のところにも ピカピカの新一年生がいた。
今日は、新しいランドセルを背負って晴れ姿、
さぞかしうれしかっただろうなと、、みんなの顔が目に浮かんでくる。
昆虫や生きものが大好きで、将来は生物学者になるんだと言っていた。
なかなかくわしくて、、そんなことを話すとき、目がキラキラ光っていた。
今日もそんな目だったろうな、、と思う。
今年は震災でいつにない大変な春となったが、子どもたちにとっては待ちに待った春のはずだ。
「おめでとう!」って、言いたい。

昨晩、たまたま壺井栄の小説からなる「二十四の瞳」の映画をBSテレビで見た。
舞台は1928年、昭和前期の瀬戸内海の小豆島。
新しく赴任した女性教師である大石先生は、
12人の子どものそれぞれが持つキラキラ光る瞳に感動し、
それぞれの子どものしあわせな将来を願う。
時は、昭和の恐慌からだんだん戦争へと向かい、
自身も夫が戦死して苦労するも たくましく生きて行く。
再び教壇に復帰して、大人になったかつての生徒たちと再会するが、
それぞれが皆、時代の傷を背負って大人になっていた。
そして、かつての入学式に皆で撮った写真をなつかしく見る、、という話だった。

美しい景色とともに、今の時代には見られない情景も数多くあった。
多くの家庭に重くのしかかる「貧乏」という暮らしの実体。
大人も子どももよくわかっていた。「仕方のないこと」だった。
しかしながら、つつましさや貧しさの中で、今の時代にはないような心の行き交いがあった。
戦争や時代の流れに大きく人生が左右されながらも、
明るくたくましく生きてゆく姿はとても感動的だった。

50年、60年と時が過ぎれば、ずいぶん社会も変わっていくものだと、つくづく思われた。
10年、20年でもずいぶん違う。
戦争直後 何もない状態から 他国も驚くような経済成長を遂げた日本。
映画の舞台の頃とは比べようもない、一億皆中流と感じられるような夢のような時期も経験した。
その絶頂期も大きく崩れ、ここ20年は低迷の時期ともいわれている。
それでも、物質的には、これ以上はないというほど恵まれ過ぎた時代となった。
その一方で、何かが変わり、失いつつあるものも多いと感じられる今という時代、、
実際に、この昔の映画の中にある数多くの感動がそれだと思われる。

そんな中で、今回の大地震と津波のもたらしたもの、、
私たちは、あらためて気付かされることがあまりにも多い。
今の一年生が大きくなって、
時代を担う世代になったころには、この日本はどのような社会になっているだろうかと思う。
今とはまたずいぶん違った社会になっているはずだが、
大石先生がかつて思ったように、
キラキラした瞳がそのまま続いている、素晴らしい社会でありますようにと願わずにはいられない。

                                   、、、職人K

アンパンマン
         アンパンマンが大好き少年

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2011.04.02 (Sat)

photo gallery、 コゲラ

コゲラ2

コゲラ4
                                        (写真、職人M)

コゲラは、キツツキの一種。 
職人Mによると、森の木立の中では、早朝から忙しく木をつつくコゲラの姿があったという。

コゲラ  トラトラ靴下1

コゲラはトラトラの縞模様が特徴。 どなたかの今日の靴下と同じ模様。(^^ゞ

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2011.04.01 (Fri)

板テンプルの丸メガネ

板テンプル11

今日から4月。 いつの間にか、もう4月。
本日出来上がった、板テンプルの丸メガネです。
つや消しアンティックカラーの色。
ずいぶん昔のブログを見ていただき、あんなのがほしいということで、御注文いただきました。
お馴染みの、バネ性があって板状の幅の広いテンプルはβ(ベータ)チタン材です。

テンプル

クロッカス

板テンプル1

   ※ 過去のいろいろなメガネについて、個々に説明させていたただいています。
     職人Mのイザ・ブログのメガネ欄、
     当ブログでは、左欄のカテゴリーのメガネ関連の欄をご覧下さいますようお願い致します。

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