FC2ブログ
2011年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月
2011.03.30 (Wed)

独創的思想家、安藤昌益

               梅のある風景22
                                          白梅のある風景


一日一言によると、今日は江戸時代中期の思想家、安藤昌益(1703-1762)の話。
東北地方、秋田に生まれ、後には青森の八戸にて医者をしながらも独自の思想を唱え、
晩年は自ら農耕生活を実践した。 没後150年になってやっと見出され、
最初に発見した狩野亨吉氏(京都大学)によると、狂人かと思われたほどで、
江戸時代という封建制度下にあって、当時としては とび抜けて進んだ思想だったらしい。
身分の区別なく、等しくすべての人間が農業生産をする
「自然世」を理想社会とする「自然真営道」を唱えた。
戦後、安藤昌益についての研究が大きく進んだが、
狂人どころか、豊かな常識を持ち、博愛心に富んだ温和な人柄であったことが
数少ない記録の中でもうかがえるという。
18世紀の中ごろは、江戸幕府の財政も大きく傾きはじめた頃で、
特に 東北では天災や飢きんが多発、各地に百姓一揆や打ちこわしが起こり、
天下が揺れ動きはじめた頃だった。

時代はかなり進んだが、
今、巨大なマネーによるこれまでの世界経済が大きく崩壊しようとしている時代の転換期にあたり、
加えて、私たちはまた1000年に一度とも言われるような巨大地震の自然災害に見舞われた。
一面焼け野原となった戦災跡をも思わせるような大規模震災のつめ跡、、
命からがら何もかも奪われて放り出された多くの方々を思うと心が痛くなる。
小さな日本列島、いつどこでもまた同様なことが起こりうるとも思われる。
今回の震災をきっかけに、あらためて大きく気付かされたことも多い。
原子力によるエネルギー発電には、人間が制御出来ないとてつもない危険性がある。

これからは、これまでとは全く違う、時代をうんと先取りした、
希望の持てる何か新しい社会ビジョンが必要だ。
これまでと同じ状態への復興はありえないと 識者はいう。
この大きな犠牲は、これから世界がいずれ向かう21世紀型の理想的社会となるべく、
人々のあこがれの未来地区への再建へとつながってほしいと思う。

江戸時代にあって、時代のうんと先を見据えたという安藤昌益の農耕を根本にすえた思想、
このような今という時期こそ、何かヒントになる大きく光り輝くものがあるのではないだろうか。 

                                     職人K
 以下は、
 耕作農民の立場に立って、封建社会の矛盾と悪弊を暴露し、
 人間の平等を力説した安藤昌益の書より (一日一言から)


    上(か)みなければ下(しも)を責め取る奢欲もなし。
    下なければ上にへつらい巧むこともなし。故に恨み争うこともなし。
    上に立ちて転道(てんどう)を盗みて上に盗の根を植る者なければ、
    下にありて貨財を盗む者もなく、上み法を立て下を刑罰することもなし。
    、、、
    上に立ち不耕にして衆人の直耕を責め取り、
    貪り食いながら礼楽音曲に遊戯して女色に溺るる者なければ、
    下に伏して之を羨(うらや)み酒宴遊興して売女に溺れて、みだりに禽獣の業する者なし。
    、、、
    金銀銭の通用なければ上に立ち富貴栄花をなさんと欲を思う者もなく、
    下に落ちて賤しく貧しくわずらい難儀する者もなし。
                                      (自然真営道)
 


                梅のある風景1
                                      農耕のある暮らしの風景
EDIT  |  22:06  |  学問  |  Top↑
 | BLOGTOP |