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2010.01.31 (Sun)

「歳の市」に出かけて

                          勝山2
                                 羽二重織物の織機の前で説明を聞く


今日は、遠く勝山市で毎年恒例の「歳の市」が開かれるということで、
ちょうど新しいまな板を購入したいと思っていたところ、久しぶりにドライブを兼ねて出かけてみた。

福井県勝山市は奥越にある人口2万7千人程の地方都市。
かつては織物で栄えたところ、もちろん今でもその流れは続いてはいるが、
どの地方都市と同じで時代の流れとともに、かつての勢いは今はもう無い。
年に一度の「歳の市」は、江戸時代から続くといわれ、旧正月を前に、
近くの山村などから持ち寄った、正月用品や台所用品が揃うとされる市で、
今もなおひきつがれて、多くの人でにぎわってはいるが、
繊維産業が絶好調の時と比べたら、街全体がやはりさびしいのではないだろうか。

少々厚めで板目の美しいイチョウのまな板を選び、買って帰ることにした。
その帰り、明治の頃からついこの間まで実際に稼働していたという機業場の一部を、
市がそのまま保存している所へ立ち寄ってみた。
長い間使われていたという織機を前に、羽二重織物を織る機械の説明を聞いた。
ガタンコトンと機械が動く音は、その仕事に従事していた人にとっても、
一般の人にとっても、なつかしい音だったのではなかっただろうか。
羽二重織物でなくとも、昔は、こちら福井では、繊維王国といわれ、
すぐ近くでどこからか織物の音が聞こえてきた。

繊維は、明治以来、どの産業よりも先駆けて急速に広がった産業だ。
もちろん今でも、その灯は続いてはいるが、往時に比べたら、今や風前の灯のように感じられる。
繊維産業が新興国へ移ってしまったことと、また羽二重など絹織物は、
和服の着物自体の需要が急速に少なくなってきていることの理由がある。
地方なら、昔は嫁入り道具として一通り揃えたものだが、そんなこともだんだん無くなってきた。
和服はとても素晴らしいが、この行動的なクルマ社会に合わないという理由もある。
残念なことだが、時代とともに何もかもが変わってきた。

一つの産業があることは、街にとってどれほどしあわせなことだろうと思う。
多くの雇用が確保でき、それとともに街全体が活気づいてくる。
そして、その逆を行くというのは、とても悲しいことだ。
ここに限らず、地方都市の商店街はどこも似たようなものがあるが、
シャッターがしまり、塗料の落ちかけている建物を見るにつけ、
地方都市のかかえている問題をしみじみと実感した、祭りの日だった。

                                         職人K
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2010.01.30 (Sat)

梅の絵柄の名品、荒川豊蔵

                           さきがけa
                               瀬戸黒茶碗、銘、「さきがけ」
                                      荒川豊蔵作、1963年

 「おくれては 梅も桜におとるらん さきがけてこそ 色も香もあり」

との歌がそえられている、梅の絵柄のお茶碗がある。
人間国宝の陶芸家、荒川豊蔵(1894-1985)の作品、銘、「さきがけ」だ。
なるほど、春の象徴、日本人にとってもっとも馴染みの深い花はサクラであるが、
そのサクラの花よりずいぶん早く、梅はさきがけて咲く。
豊蔵の歌は、なるほどなぁ、、と感心してしまう。

梅、特に紅白梅の絵柄をことのほか好んだという荒川豊蔵であるが、
茶碗、鉢、湯のみ、、にと数多く描かれたという。
岐阜県可児市にある、豊蔵資料館には何べんか訪ねたことがあるが、
展示された紅白梅の絵柄のお茶碗を私も見たことがある。

                         、、、、、、、職人K


紅白梅茶碗a   荒川豊蔵 作品
 紅白梅絵茶碗(1965年)             鼠志野梅絵茶碗(1953年)


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2010.01.29 (Fri)

梅の花

梅の花

お正月前に知人からいただいた梅の枝、玄関の生け花のものはまだだけど、
いくぶん暖かいところにおいてある枝のつぼみがふくらんで、二つほど花が開いた。

よその暖かな地方では、梅の開花が伝えられているが、
こちらではまだ雪もあり、外の梅はまだまだつぼみは堅い。
けれど、室内の梅がこうして一つ二つ開いてくると、
春ももうすぐなんだなぁ、、とうれしくなってくる。
大きく開いた、清楚な白い梅の花。紅梅も美しいが、やはり白梅は格調が高く感じられる。
注意してよく見たら、古い枝にも、新しい若い枝にも、同じようにつぼみがついている。

梅の木の枝の、
若い色のグリーン色と古い色のブラウン色の組み合わせ、どこかで見たことを思い出した。
今年の外の雪囲いの竹簾だ。 今年は、古くなった分の入れ替えで新しい竹簾が一部かかっている。
若い世代と古い世代が同居しているみたいな風景で面白いと思っていた。

室内にあった梅の枝を外に持ち出して、雪に挿して見た。
新しい竹簾を背景に、梅の美しさが映える。
従来の枝と昨年新しく伸びた枝とがそれぞれにつぼみの花をつけて、
当たり前のことなのだろうけれど、そのことがあらためて新鮮に感じられた日だった。
                    
                           、、、、、、、、、、、、職人K

梅の花2  

梅の花3

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2010.01.26 (Tue)

連れ添うメガネから、「Out The Blue」

先日、奇跡的に偶然に、これまでお使いのメガネと同じものがあって、
完成品にして納品を済ませたら、こんどは、
これまでのメガネも修理できるのならと、送られてきました。
このまま捨てるには忍びない、とのことでした。
実際、現物を拝見して、このように長年愛用して下さったことに、本当に頭の下がる思いでした。
モノに対しての考え方も、「イノチある限り大切に長く使う」ということで、
私たちの、これからのメガネ作りにおいても、いろいろ勉強になる良い話を聞かせていただきました。

フレームは変形してゆがんでいましたが、
その方と一緒に、長い年月を過ごしてきたという歴史を感じます。
本当は新しいものより、この多少ゆがんだままの形のほうがピッタリするようです。(^^ゞ
そうなると、もう長年連れ添った夫婦のようなものでしょうか。
新しいメガネに慣れるまで、もう少し時間が必要かもしれません。
その間に、またこの古い歴史あるメガネも、壊れた部分を交換するなどして、
なるべく元のメガネに近い形にと、職人Мが思案しながらがんばるところです。

昔のメガネの形もまた、その時代を表して、なかなか良い感じがします。
あるメガネに出会って、長く連れ添う、、、
そんなイメージをうんと発展させて、、こんな曲はいかがでしょうか。
(ジョン・レノンのメガネコレクションも、見どころです。)        、、、、 職人K



「 Out The Blue」は、「out of the blue」のことで、「思いがけなく、突然、いきなり」と言う意味。
 ジョン・レノンが、何の前触れもなく、突然起こったヨーコ・オノとの出会いを歌にしたものという。

   Out the blue you came to me
   And blew away life's misery
   Out the blue life's energy
   Out the blue you came to me

   Every day I thank the Lord and Lady
   For the way that you came to me
   Anyway it had to be
   Two minds, one destiny
   、、、

   どこからともなく ぼくのもとに現われた君は
   ぼくの毎日の苦しみ 遠くにし
   そのかわりに 生きる喜びをくれた人
   君はぼくのもと 本当に突然 現れたね

   君とのめぐりあい ぼくはいま
   毎日神に マリア様に感謝する
   …ふたつの心 それはひとつの運命のもと
   きっと結ばれるものだったんだね
   、、、

    (落流鳥 訳)



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2010.01.24 (Sun)

アルピニストの本棚より、白い山々

今日は、天気予報がはずれて、明るい日差しが差し込んでいる。
こんな時は、奥越の白い山々が美しいだろうな、、と家にいても想像される。
残念ながら、我が家からは無理だけど、同じ鯖江市内でも、また福井市まで出れば、
あざやかにその風景が望めれるところがある。

白く連なる山々、その中でもひときわ白さが目立つのは、白山(2702m)連峰だ。
「白い山」、遠く離れたチベットの地元民の言葉でもそう言われる話を思い出した。 

こちらの近所に、若いころはハーケンを持って登攀一筋、海外の山々にも、
あの東尋坊の断崖絶壁まで登ってしまったという、かつてのアルピニストが住んでおられる。
もう75歳を超えられたから、今では読書を中心とした静かな生活で、
こちら地元新聞にも、その回顧録ともいうべき投稿が時々見られる。

それによると、20世紀中に、世界の未踏峰と言われた高い山々は次々と登られて、
1964年には8000m級14座は登り尽くされ、7000m級も次々と登られ、
あと残るは、せいぜい2峰に過ぎないという。
それでは、もう未踏峰は無くなってしまったのかというと、
案ずることなかれ、6000m級は2000峰、
また5000m級になると星の数ほどあるのではないかということだ。
中国の東部チベットから雲南省にかけては、白銀の山並みが連なり、
どの山の名前を尋ねても、地元民の返事は一様に、
「カン、カンポ(白い山)」と言うという。つまりは、無名峰。
こうした未探検地域は他にも多く、探検家、登山家にとって山の楽しみは尽きることがないという。
つまり、ヒマラヤの輝きは、まだまだ消えることはないのだという。

こちらでは、冬の時期だけひときわ白さの目立つ白山、
ヒマラヤは一年中そんな白い山ばかりなのであろう。
ただし、ヒマラヤの山々は荒々しく急峻な形、
わが白山は、ゆったりとしたおだやかな形にて、
挑戦よりは安らぎを与えてくれる山だと思う。
                                       
                                     職人K

       白山
                冬になりかけたころの白山、  写真、職人М
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2010.01.22 (Fri)

めがね材で家電も修理

           古くからの洗濯機、名前は「愛妻号」   愛妻号40


毎日使っている洗濯機。今朝はどうも調子が悪い。水量がじゅうぶん維持出来ない。
何か、またピンなどの金属がひっかかったのだろうと思った。
今までに何回かそんなことがあったから。
最初は、出張修理に来てもらっていたが、理屈がわかってからは、職人Мが直してくれる。
今回もかと思ったら、そうではなくて、いよいよ部品の一部が破損してしまっているという。
プラスティックの部品の一部が折れてしまったらしい。
冬の時期は、いちだんと硬化するから、細い部分でもポキッといけばそれまでだ。
「プラスティックの部品は直しようがない!! メガネでもそうさ。」 と職人М。

部品番号をたよりに、修理店にも聞いてみた。
「そんなに古いタイプはもうどこにもありません。」との回答。
それもそのはず、もう20年近く使っている。 しかも二層式の洗濯機。
「National」のロゴでさえ、今では、「Panasonic」だ。
「毎日使うものだから、もう十分使ったさ、、寿命さ。」「うん、、」
そう会話を交わしながらも、何かうかない気持ちがただよう。
お金もいるけれど、私は最近のドラム式の洗濯機よりも、
水の状態が確かめれる古いタイプの二層式洗濯機支持派。
インターネットで調べれば確かにまだあるけれど、ユーウツ気分。

「ダメもとで、ちょっと待ってくれ!」
何やら工場の片隅で機械を使ってガタゴトすること15分くらい、
外へ出たり入ったりしていると思ったら、
「何とか使えるようになったさ。」と笑み満面。
なんと、プラスティック部分の破損した部分を金属で作って、ねじで留め、
もとの水量を維持する装置をなんとか復元、
電気を入れて見たら、いつもの通り、バッチリ作動してくれた。
使ったのは、メガネの枠を削り出した残りの板のチタン材という。
「原理がわかれば、何とかなるもんだな、、」 と職人М。
「すごい!! デミング賞の西堀栄三郎ものだわ!!」と思わず叫んだ私だった。


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2010.01.21 (Thu)

ゆがみのある丸

                        職人Mの器
                            ゆがみ茶碗を上から見ると、、、


同じ丸でも、本当の丸である真円。 このたび、真円の丸メガネが出来た。 (詳しくは→コチラ
身近なところでも、たとえば洋食器でも和食器でも、工業製品であれば、
丸いモノは寸分狂わぬ丸となっている。 時計でもそうだ。 タライや洗面器などもそう。

ところが、陶芸作品、特に「茶陶」の世界においては、
寸分狂いのない丸よりも、少し歪んだようなお茶碗は、
どこか温かみがあって手の味わいがあり、自然な歪みのある、いびつな丸もまた良しとされるようだ。
いわゆる「景色」が素晴らしいということにつながっていくと思う。

古来、日本人は、そういうものに対して何かしら趣きを感じるような美意識を持ちえてきたようだ。
完璧なものよりも、やや不完全なもの、あるいは左右非対称のようなものにも惹かれてきた。
細川元首相によると、西洋においては、そういうことはないという。
さらに発展して、立派で華美なものよりも、劣って粗末なものや簡素なものに価値を見出し、
それが「わび」や「さび」などというものにつながっていく。
そんな美意識が、人生観にもつながっていく。

真円の丸メガネから、「丸」の形について、
また、「丸」の形からさらに、お茶碗の「丸」へと、いろいろ発想が広がった私だった。
                                         
                                    職人K

器1
   ゆがみ茶碗の味わいのコーヒーカップ、職人М作

 
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2010.01.20 (Wed)

真円の丸

 真円2  

○がたくさん並んでいます。丸は丸でも、本当の丸、いわゆる真円の丸です。
このたび、御依頼のあった丸メガネは、真円の丸めがね。
一般的に丸メガネといっても、ほとんどの場合、
微妙に縦横大きさが違っていて、見た目に安定した丸となっています。

「真円の丸メガネ」というのは、よりクラシックな丸めがねということでしょうか。
今回、黒、アンティックゴールド、アンティックシルバーの3色を用意しました。

近いうちに、また職人Мのブログにてくわしく紹介させていただく予定です。

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2010.01.18 (Mon)

トリのつぶやき

冬のトリ2
あたり一面雪ばっかり、、20日が大寒、冬の真っただ中だもんな、、、

冬のトリ3
春はまだまだ遠いなぁ、、、

固い芽
ん?! 春はまだまだ先だけど、準備は着々と進んでいるんだなぁ、、よかった、、(^-^)

                              聞いた人、職人K
                              トリ(陶器)、職人М作
EDIT  |  22:56  |  ART K  |  Top↑
2010.01.16 (Sat)

大雪も一休み

からっぽ
           すっかり実の無くなった庭のナンテンの木


一気に降った大雪も、今日は一休み。 日中は 晴れ間も何回かあった。
今日と明日は、大学センター試験の日程になっているから、関係者の方々にとっては、
特に雪のある地方では、天候のことをやきもきと心配されたのではないだろうか。
強い寒気も一服、本当に良かったと思う。 明日もあと一日、穏やかな日であってほしい。

つい2、3日前、雪が降り出した時には確かにあったフサフサした赤いナンテンの実も、
気がつけばもう、一つ残らず無くなってしまっている。
雪の降り続いている早朝の、まだうす暗い時刻に、ピーッと声がしたと思ったら、
ガサガサッと、スズメより大きめの野鳥が飛び立って行った。
ナンテンの赤い実をすっかり食べてしまったのは、いつも我が家にやって来るあのヒヨドリだ。
( ヒヨドリについて、ヒヨドリ Ⅰヒヨドリ Ⅱ 〉
どこもかしこも一面白い雪におおわれてしまって、エサとなるものがなく大変だと思う。
しかもうす暗いうちから、のんびり明るくなってからではよその鳥にとられてしまうからだろうか。
トリの世界でも生存競争がきびしい。
毎年、注意して見ていると、雪深くなってからでないと、このナンテンの実は食べないようだから、
そんなにおいしい実ではないのかもしれない。

いずれにしても、雪国に生きる人間もトリも、なかなかきびしいものがある。
冬の間ずっとおおわれるこの白く深い雪と向きあわなければならない。
やはり雪国の越後出身の田中角栄が初めて選挙に立ったのは、弱冠27歳の時。
集まった民衆の前で、

  「皆さん、越後の新潟と群馬の境にある三国峠をとってしまいましょう。
   そうすれば、冬必ず吹く季節風は東京へ抜けていきます。そうすると、
   もう、新潟には雪が降らないのであります。 そうすれば、
   我々はもう雪に苦しむことはないのであります。
   その取り除いた土はどうするか、何、それを佐渡との間の海に捨てて、
   そこを埋め立ててしまうのであります、、、              」
 1946年演説

この荒唐無稽で斬新なアイディアに、人々は度肝を抜かれたという。
このときは次点で落選、その翌年初当選して政界入りを果たしたらしいが、
こういうような大きな政治ビジョンは、当時の人々に確かに夢を与えただろうと思う。
しかしながら、コンクリートの時代の20世紀と違って、時代は21世紀、
時代はどんどんと移り変わって過ぎていく。
こういう政治家の活躍した時代も、やがて終わろうとしている。

最近は、暖冬続きでだんだんと積雪は少なくなってきてはいるが、今年も、
新潟県の津南市では2m91cmという。大雪を通り越して大変な豪雪だ。
雪国の人は、昔も今も、やはりこの雪とともに生きていかなければならないのだと思う。

                                    、、、、、、、、、職人K

                      雪下ろし
                                    雪下ろしの人
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2010.01.15 (Fri)

tomorrow classic

昆虫タロウ

コンニチワ、お久しぶりの昆虫タロウです。
こんどの試作のめがねケースだけど、ボクと同じ木で出来ているんだよね。
えーっと、、そして、表に何か文字が書いてあるぞ。

tomorrow classic

tomorrow classic だって?
これまでの伝統と、明日の新しいものの融合かぁ、、
なかなか カッコいいぞ、、、うーん、

眼鏡とケース

お気に入りのメガネは、tomorrow classic をどうぞ!!

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2010.01.13 (Wed)

再び大雪

大雪

 
今日から再び寒波到来、朝から雪が降り続いている。 暮れに降った雪質とは違って、
かなり低い温度の冷たい風と一緒に いろんな方向に舞って吹き付ける、まつわりつくような雪質。
こういう風な軽い雪質の方が、あとあとコワイことになりそうな雪だと思う。
道路はアイスバーンとなって運転が恐ろしい。 ひどい事態にならなければよいがと思う。

日本にも、いよいよ来たかな、という感じでとても不安だ。
昨年末より、北米、ヨーロッパ、モンゴル、中国の北京、韓国のソウルまで、
とにかく記録的な大雪というニュースをたて続けに聞いている。
昨日のニュースでは、再びフランスの大雪が報道されていた。
経済も何もかも容赦なくストップしてしまったようだ。
どこもかも、かつてないような事態というから、
世界的な異常気象と言えるのだろうか。
これほど世界のあちこちが寒いと、「地球温暖化」というのが本当だろうかと思ってしまう。
この異常気象も、その関連なのだろうとも思われるが、逆に、
地球は寒冷期に向かっているという説もあるようで、
あちこちでのこの冬の季節だけ見ていると、そんな説も現実味を帯びてくる。

しかしながら、地球全体としては、毎年気温が上昇しているのはまぎれもない事実で、
20世紀から続いている人為的な要因は決して小さいものではないと思う。
昔からある地球の自然をなるべく壊さないようにして、
人間は自然と共存してゆかなければならないと思う。

大雪の寒波で凍死する人のニュース、また、
今日もハイチでは巨大地震の発生が報じられているが、
その被害に苦しむ人々の表情を見ていると本当につらくなる。
自然の力は、時にものすごく大きくはかり知れない。 そして本当に神秘に満ちている。
人間の力の到底およばないものだと思う。
この大自然を師として学び、人間はもっと謙虚に生きるべきだと思われる。
この大雪が、世界的な、度を越した大寒波とはなりませんように、、と祈るばかりだ。

                                        職人K

                  雪2
                          すっかり雪に包まれたナンテンの実
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2010.01.12 (Tue)

発想がひろがって

                     tomorrow classic

竹を組み合わせたメガネから、それを収納するおしゃれなめがねケースへと発想が広がりました。

 くわしくは、職人Мの「丸めがねをつくる。」イザ専門家ブログをどうぞ。 記事を更新しています。
 
めがねケースa


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2010.01.10 (Sun)

映画広告から

映画から

映画から1

メガネの仕事をしていたら、かぶせてある新聞に出ている広告が眼に入った。
昔のだけれど、公開されている映画の一コマか。 ニヒルな紳士の表情がカッコいい。
また、帽子の下のメガネがカッコいい。
こんな表情は、映画ならではの1シーン。
中の説明を読んでみると、第二次世界大戦、ナチス占領下のデンマークで、
勇敢に対抗したレジスタンスの物語。実話に基づくものであるから、
カッコいいなどとは言っていられない、シリアスな内容であるに違いない。

それにしても、映画の世界は、私たちに多くのことを教え、与えてくれる。
観客の私たちにとっては、映画の世界は 非日常的な世界。
その物語の舞台、背景、歴史、人々の生活、世相、心情、、そして、
その中のファッションも、大事なカテゴリーの一つ。
映画の中の、あんな風な感じがカッコいい、忘れられない、ということがある。
帽子も、メガネも、そんな中の重要な一つだと思う。
新聞を見ながら、こんな感じのメガネ、なかなかいいなぁと思った。

ところで、
第二次世界大戦中のドイツの話は、つらく悲惨な歴史。
真実は、後世になってから、必ず、何らかの形で、いつも明らかにされる。
ドイツでナチスの占領が始まる前には、ものすごい、超インフレの時代があったと聞いている。
第一次大戦で敗戦国のドイツは、多額の賠償金の支配いにより深刻な財政赤字に苦しんでいた。
その結果起こったのが、いわゆるハイパーインフレ。
当時の物価上昇率はものすごいケタ数であったと聞いている。
朝食べた食堂での値段が、夕刻には0が一ケタ多くなっていたとか。
そんな経済の混乱の中では、国民の生活も相当に苦しく、大失業時代。
国家も社会も次第に不安と混乱の渦に巻き込まれていったのだろうか。
恐ろしいことだと思う。

今年の世界経済のキーワードは、「国家財政危機」であるという。
今はデフレと言われているが、ハイパーインフレの足音は金利の上昇からというから、
ここ最近の米国や日本の長期金利が上昇しているのは、やはり心配なことだと思う。

                                         職人K

EDIT  |  10:25  |  社会経済  |  Top↑
2010.01.08 (Fri)

びっくり、まさかの日

              大きな玉型の丸メガネ    1


今日は、とってもびっくりするような出来事がありました。
遠く、越後の方より連絡があり、長年使ってきたメガネが古くなり、
似たようなメガネを捜したけれど、なかなかみつからないので、、という御相談でした。
もちろん丸メガネです。それでサイズをお聞きしたら、52ミリサイズとのこと。

昔とちがって、今はかなり小さな玉型が主流になっています。
こちらで一般的に用意させていただいているサイズも、38ミリ、40ミリ、42ミリ。
あとは、ご要望に応じて、その都度、作らせていただいたりしています。
玉型が大きくなると、どうしても山幅が小さくなります。

「かなり前から使っていて、もうメガネが体の一部になっている、
 このメガネがいちばん気に入っていて、これでないともうダメなんだ、、」
そんな思いのメガネだとお聞きしました。
それではなるべくそれに近いものを、ということで写真を送っていただきました。

「これって、、どこかで見たことあるような、、」
そんな直感がズバリ当たって、、
なんと、今から20年程前に、こちらの工場にて、ほんの少しだけ作った、うちのメガネでした。
こちらのほうにも、一枚だけ、白い色の枠がたまたま残っていました。
本当にびっくりしてしまいました。 当時は丸メガネなどはほとんど作っていません。

こちら鯖江には、めがねを作るところは数多くあります。その数ある中から、
たまたま、私たちのホームページを見つけて、連絡して下さって、
同じようなメガネを作るのを依頼しようと思ったら、そこに同じメガネが偶然一枚だけあったなんて、、
偶然にしては、あまりにびっくりしてしまうようなラッキーな偶然です。

驚いたのは、私たちのほうも同じです。
しかも、長い間、そんなに気に入って使って下さっていたとは、、
本当にうれしいです。 製造者冥利に尽きると思います。
「お気に入りのメガネ」として長い間、御愛用下さいまして、本当に有難うございます。
これからのメガネ作りに、大きな励みをいただくことになります。

たまたまなぜか残っていた一枚のメガネが、
ご希望の色に、新たに付け直しして、飛び立っていく日もすぐです。
今日は、20年も昔のメガネの御縁がよみがえった、とてもラッキーなうれしい日でした。
                                
                                 職人М、 職人K
                                    
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2010.01.06 (Wed)

丸めがねにかんぱい!

丸メガネに乾杯!

「丸めがねにかんぱい!」、そんな年賀状をこのたびいただきました。
ステッキを持ち、丸めがねをかけた自画像らしきジェントルマンが、木立の中に立って、
コーヒーカップを高く上げながら、私たちに向けてそう言われています。
水彩画で描かれています。

とってもうれしく、有難いことだと思います。
メガネを通して生まれた、この新しい御縁に感謝したいと思います。
こちらのほうこそ、今後ともどうかよろしくお願いします。
有難うございます!!

                         職人М、 職人K
EDIT  |  12:45  |  めがね関連  |  Top↑
2010.01.05 (Tue)

開化の潮流の中を生きた人

                            1月5日は

今日は1月5日。 ちょうど大正生まれの私の父の誕生日でもあるが、
「この日は、えーっと、どんな人の関連した日かしら?」と、例の本を開いて見た。
暮れに職人Мが買ってきた、桑原武夫の「一日一言」の本だ。
あれから、この本を楽しみに毎日開いて見る私。
今の時代を生きていくのに、何かしらのヒントを、また話題を提供してくれる。
何が出てくるかわからない。全然関心のわかない人の日もある。
毎日、開いたページのわずか四分の一のみ。とても短くてほんの一言だから、
この分なら 飽きっぽい私でも、結構続くかもしれない。

それによると、今日は、文豪、夏目漱石の誕生日であるという。
夏目漱石は、先のNHKドラマ「坂の上の雲」にも正岡子規とともに登場した人物。
明治・大正の激動の時代を生きた人物だが、生まれは慶応3年となっているから、
先日の寺田寅彦よりも、
明治維新の文明開化を身をもって経験し、その大きな変革期に青年期を過ごした人物だ。
たまたま開いたそこにも、そのことが書いてあった。

  日本の現代の開化を支配している波は西洋の潮流で、
  その波を渡る日本人は西洋人ではないのだから、新しい波が寄せる度に
  自分がその中で食客(いそうろう)をして気がねをしているような気持ちになる。
  新しい波はとにかく、今しがた漸(ようや)くの思いで脱却した旧い波の特質やら真相やら
  わきまえるひまのないうちに、もう棄てなければならなくなってしまった。
  ・・・・こういう開化の影響を受ける国民は どこかに空虚の感がなければなりません。
  またどこかに不満と不安の念をいだかなければなりません。
  ・・・・我々のやっている事は内発的でない、外発的である。これを一言にしていえば、
  現代日本の開化は皮相、上滑りの開化である。
            (現代日本の開化)   
            と、ある。

先日の寺田寅彦と同様に、明治以降の西洋化の荒波を幾度となく繰り返し受けながら、
西洋一辺倒の潮流に、文学者らしく抵抗し、危惧の念を持っていたことがわかるように思った。
                                      
                                        職人K
  
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2010.01.04 (Mon)

寺田寅彦の言葉から

今年は寅年。 寅と言えば、
暮れの新聞に、寺田寅彦のこんな話が紹介されていた。

寺田寅彦(1878-1935)は、日本の物理学者。
今からちょうど70年ほど前のことだが、
日本の自然の豊かさに育まれる日本人の心を忘れるな、と訴えていたという。

 「自然の神秘とその威力を知ることが深ければ深いほど、
  人間は自然に対して従順になり、
  自然に逆らう代わりに自然を師として学び、
  自然自身の太古以来の経験を我が物として自然の環境に適応するように務めるであろう。」
   ー1935年(昭和10年)「東洋思潮」ー

一方、西洋諸国においては、自然を克服しようとしての「科学の発達」であると分析する。
西欧諸国を自ら歩いて感じたことは、台風や地震など自然の脅威が少なくて、
自然を恐れるということなく、「克服」しようとする科学の発達には
西洋はまことに格好の地盤であったという。
フランスなどは全く地震の無い国であることを、私も知っているが、私たちが、
そのような西洋で発達した科学の成果をそっくりそのまま継承することに、
寺田は非常な危惧の念を持っていたという。

 「西洋人の衣食住を模し、西洋人の思想を継承しただけで、
  日本人の解剖学的特異性が一変し、
  日本の気候風土までも入れ代わりでもするように思うのは粗忽」とまで言い切っているという。

70年も前に言われたこの言葉は、決して古い時代の言ではない、という記事だった。
それどころか、自然科学分野にとどまらず、
今の西洋から招いた金融工学からの経済についても全く同じことが言えるのでは、との主張。

なるほど、、と思われる。
「克服」や「征服」というもの、西洋は、「登山」についても そうだったことが思い出される。

今、「坂の上の雲」のテレビ番組が放送されたばかりだが、
日本国内だけに目が向けられてきたそれまでの江戸時代が終わり、
国外へと目が開かれた明治維新から、日本は何もかもが大きく変わった。
明治以来、とにかく西洋を模して何とか追いつこうと頑張ってきた日本だったと思う。
もう十分に、西洋の風を摂り入れ過ぎるほど摂り入れたのではないかと思われる。

そろそろこのへんで、古来、私たちが独自に持っていたものにもう一度振り返り、
取り戻して、それらを融合させる時期が来ているのではないか、、
そんな話を、寺田寅彦の話とだぶらせながら、最近、識者から聞いた私である。    職人K

         青竹
                   雪と緑が美しい近くの山の遊歩道/1月4日

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2010.01.03 (Sun)

トラと思へば、トラなり

                                    トラのつぶやきより、小

「あれっ? これってトラ? 」
「そうですよ。 トラでなくて何なの? 今年は寅年です!」
「ちがうわぁ、、これ、ヒョウではないの?」と、家族からの鋭い指摘が今ごろ。

「ええっー!!」 
 この写真、はじめて見たときからずっとトラだとばかり思ってきた私、、、
 うちの丸メガネを組み合わせて良い出来ばえと満足してたのに、
 今年の干支にピッタリということで、思い出して使ったのですが、、
 そういえば、、トラにしては、黄色味が少ないような、、
 よくよく調べて見たら、ナント、、ユキヒョウの赤ちゃんでした。(^^ゞ

 そこで禅問答。 福井県には、有名な禅寺、道元が開山した曹洞宗大本山、永平寺があります。
 雪深い山奥の寺から高僧の声が、、、

 「何ゆえ、寅年であるのにユキヒョウの写真であるか?」
 「(ユキヒョウなるも)トラと思へば トラなり~ 」


 ということで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。      職人K



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2010.01.01 (Fri)

2010年、あけましておめでとうございます。


      寒椿

              2010年、新年あけましておめでとうございます。
              本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

              トラのつぶやきより、小

                 TOMORROW CLASSIC
                 tsujioka handmade frame
                           
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