2009.03.30 (Mon)
コーディネート、WOMAN ROUND Classic
2009.03.29 (Sun)
コーディネート、WOMAN BLACK
2009.03.28 (Sat)
作物の準備、着々

整然と耕された田んぼ、福井市郊外
先日、雪がふったものの、田畑ではもう作物のための準備が着実にすすめられている。
つい先日、雪の降った当日、午後からは陽がさしたと思ったら、
福井でも 一部でサクラの開花が確認されて、例年よりずっと早く、サクラの開花宣言がなされた。
サクラの開花のメカニズムについては、面白いもので、
暖かい日が続く長さなどの気象条件の影響を受けるが、
実は 冬の寒さも大事な条件の一つであるという。
厳しい寒さが目覚ましとなり、それから気温が上がるにつれて一気に生長し、
つぼみがふくらんで花が咲くという。
もうすでに、つぼみもふくらみかけていたと思うが、先日の真冬のような降雪で再び目覚ましが鳴り、そのあとの急激な気温の上昇で、予定していたのよりずっと早く、
一気に開花に進んだものと思われる。
作物においても、まるで人間社会のように、植物の意思というようなものがあることを聞いている。
例えば、作物に必要な水について言うなら、
じゅうぶんに与えすぎれば、作物である植物は、自分で摂ろうという意思がなくなり、
根も十分には下へのびてこない。 逆に、少し不足気味なくらいにすれば、
下へ下へ根を伸ばし、自らの意思で水分を意欲的に摂るようになるという。
結果的にしっかり成長することになる。 また、鉢植えなどは良くわかるが、水分を、
毎日やれば毎日ほしい体になるし、3日に一回ならば、それに耐へうる体にもなるという。
また、愛情を持って手をかければ、それに応へて大きく成長する面もある。
何のことはない、まるで子どもの教育、子育てとよく似ている。
作物、すなわち農業には、そんな作り手側の人間と 作られる側の植物との間に、
何か、駆け引きのような関係が存在する。 それを栽培技術というのだろうけれど、
いずれにしても、農業には、収穫物のみならず、その過程においても、
人間にとって、色んなことを教えてくれる魅力的な要素をたくさん含んでいることは事実だ。
今回の世界的経済危機で、大きな打撃をうけた第二次産業と第三次産業。
これまで、それらの陰に隠れてスミに追いやられていた、第一次産業である農業であるが、
この分野に、もう一度、希望を託す時がいよいよ来たのではないだろうか。
個人の生活においても、国家においてもだ。
職人K


トラクターを運転する人にささげよう。 「NO CROP、NO LIFE!」 の文字
(作物なしには、イノチはなし!)
また、人生はなし!
2009.03.27 (Fri)
雪の曙

銘、「雪の曙」
招待券をいただいて、先日、川喜田半泥子の作品展を見に行った。
これは、粉引茶碗の 銘、雪の曙 という有名な作品。
ほんのりピンク色がかかった白いお茶碗。
昨日、思いもかけず、春の大雪が降って、朝びっくりした。
春の雪だから、陽がさし出したら、あっという間に消えてなくなってしまったけれど、
赤い梅の花などに、白い雪が積もって、なかなか見ることが出来ない風景もあった。
しばらくは、この寒気も続くというから肌寒いが、積もった白い雪を見ていたら、
桜の花の色のような、先日の、このお茶碗を思い出した。
川喜田半泥子(1878-1963)
「東の魯山人、西の半泥子」と並んで言われるように、一流の風流人。
三重県の百五銀行の頭取もつとめ、政財界で活躍。
実業家でもあり、陶芸家でもある。
陶芸でもなかなかの才能の人物。 いわゆる二足わらじの人として知られる。
3年程前には、三重県の津市をたずねて、その作品のいくつかを見に行ったことがある。
福井へ、このような半泥子をはじめとする、
北大路魯山人、荒川豊蔵らの人間国宝級の作品が来ることは滅多にない。
思いもかけず、招待券をいただいて、
職人Мの解説付きで、それらの作品を見に行ってきたところだった。
(職人Мは、その後も、もう一回友人と一緒に見に行っている。)
川喜田半泥子の作品は、一言でいえば、上品で素晴らしく洗練されていると思う。
「昭和の光悦」とも言われる所以がわかるような気がする。
風雅な趣と、遊び心にあふれている。 素人の私だけれど、どの作品も私好み。
売ったりする気など毛頭ないはずだから、卑しさなどまるで感じられない。
この粉引茶碗の吸い口が、桜の花びらのように、切り込みがあって欠けているけれど、
そんなこと、どうでもよいのだろうと思う。 実に自由だ。
お茶碗の常識、いわゆる約束ごと、というのからおおいにはずれていると思う。
型破りの吸い口のお茶碗だけれど、形といい、色といい、とても魅力的。
「雪の曙」という銘があるのは、この色合いをいうのだろうか。
まだ雪のある早春の夜が明ける、ようよう白くなりゆく山ぎわの色だろうか。
私にはよくわからない。
作品展を見終えて、会場で、半泥子の文庫本、「随筆 泥仏堂日録」を買って帰った。
なかなかすぐには読めそうもないが、その中に、こんな一文があった。
「茶器の約束とは何ぞや」より
、、、 、、、
書画もそうだが、焼物でも茶人や骨董屋のいう「約束」に囚われないほうがいい。
全体 「約束」というものは、イイものでも必要なものでも何でもない。「約束」は作る人の癖と、
作る時の自然の現われに過ぎない。つまり、「出来たもの」であって、「でかしたもの」でない。
、、、 、、、
職人K
2009.03.26 (Thu)
春の雪
2009.03.23 (Mon)
一足早く、都のサクラ
2009.03.21 (Sat)
Professorの御用達丸メガネ

tomorrow classic コレクションの、こんどのアンティックゴールド。
ツヤが有って、色の以前よりもさらに落ちにくい仕様になっています。
アンティック色は、クラッシックの定番。 歴史の重みを色で表現。
「こんなメガネを、博士にはかけてほしいですね。」 と職人М

Professor、OCHANOMIZU
「 こんなCLASSICな丸メガネが、ちょうどほしかったんじゃよ、、、。
何々、わしのNAMEもちゃんと、入れてあるんだってね。驚きじゃな、、、」
(*テンプルの裏に、NAMEを入れた、only1の御用達です。)
「 こりゃあ、いいねぇ、、、 」

取材、 職人K
2009.03.19 (Thu)
Spring has come!!
2009.03.18 (Wed)
春のやっかいもの、4K

黄砂のために、白くフィルターのかかったような遠くの山々
昨日、今日と、ずいぶん暖かい。
ところによっては、今日も20℃を超えるところが多くあるような、汗ばむような陽気。
春だけど 5、6月の頃の陽気であるという。
この時期に必ず来る、やっかいもの、それは、黄砂と杉花粉であると思う。
日中でも、晴れているからと言って、安心して 洗濯物など干しておいてなどいられない。
車のボンネットの上の汚れなど見ると、びっくりしてしまう。
遠く海を超えて、日本の国全土にこれほど降らそうと思うと、
人間が計算するのなら、いったい何個の土の詰まった袋を用意したらよいものか、困ってしまうに違いない。きっと想像できないような、膨大な数になるだろう。
自然の力というのは、本当にすごいものであると思う。 また、
杉花粉にしても同様、あらゆる人をクスン、コホンさせて、たいした飛散量であると思う。
今朝のラジオによると、春の気象の「4K」というのがあるらしい。
すなわち、「強風、乾燥、花粉、黄砂」 の4Kに御注意ください、とのこと。
なるほど、、と聞いていた。
何でも、頭文字をとって、3Kとか、4Kとか言うことが多い。 どんどん新顔が出てくるから面白い。
仕事の3K、というのも聞いたことがある。 すなわち、
汚い、きつい、危険、だったか。 だれが言いはじめたのだろう。
また、一昔前なら、女性側から見た理想の結婚相手の3Kというのがあった。
すなわち、「高学歴、高収入、高身長」だったか。 しかしながら、どうだろう。
宮沢喜一前首相のような人物もある。 背は低くても、なかなかの大人物。
宮沢構想というのを、国際金融戦略として打ち出した人物。 すなわち、ドルやユーロなど欧米の通貨に対して、アジアを中心とした統一共通通貨をも考え、東アジアを中心とした金融市場を持つべきだ、、という、10年前に出された構想であるが、実現しなかった。
今思うと、残念に思われる面がある。
そんなことが実現していれば、こんな英米国型金融の世界支配はなかったのでは、、とも思われる。
今の政治より、ずっと戦略的だった。 宮沢氏の小さい体と中身とは大違いだ。
ここで、
中身を言うのなら、質のQUALITY。 経営の中の3Q、というのも聞いたことがある。
こちらは、「Quality」、「Quick」、「Question」。 もうどうでもよい。
春の気象の4Kか、、また、頭に入れておこう、、と思いつつ、家事を続けた。 職人K

まるで花火が散ったような、キラキラ星の杉の葉先の花粉
(花粉は困るけれど、カワイらしい杉の花)
2009.03.16 (Mon)
オノ・ヨーコ in 京都
そして、現在のオノ・ヨーコ氏 
2008.12.10、ちょうど昨年の暮、京都のある芸術系大学に招かれた、オノ・ヨーコ氏。
芸術家を志す学生との交流イベントに参加して、
「信じていることを毎日やっていくと、いつか世界を動かせる」 と訴えた。
また、ジョン・レノンとの出会いについてもユーモアたっぷりに話し、
最後はジョン・レノンの曲をアレンジした曲に合わせて力強いダンスを披露したという。

オノ・ヨーコを迎えた花びら群 中央にはバラの花が一輪
花びらで描かれた、☮(ピースマーク) 芸術家の卵?である芸術系学生が多い
オノ・ヨーコについては、今までも大胆なパフォーマンスを含めた芸術活動で世に知られるが、
京都に招かれたその日、千載一遇のチャンスとばかり、
意を決して会場に駆けつけて見た、ジョン・レノンの熱烈なファンである一人の若者の姿があった。
もちろんオノ・ヨーコにも大いに関心がある。
すぐ眼の前の近い距離にて話を聞くことが出来たのは、本人にとってもラッキーだった。
その、常人を超えたオーラのようなものに、全く圧倒されてしまったという。
ジョン・レノンに多大な影響を与えたといわれるウルトラスーパーWOMANのオノ・ヨーコ氏、
今なお健在だったという。 (写真提供、ある若者)
職人K

2008.12.10、ちょうど昨年の暮、京都のある芸術系大学に招かれた、オノ・ヨーコ氏。
芸術家を志す学生との交流イベントに参加して、
「信じていることを毎日やっていくと、いつか世界を動かせる」 と訴えた。
また、ジョン・レノンとの出会いについてもユーモアたっぷりに話し、
最後はジョン・レノンの曲をアレンジした曲に合わせて力強いダンスを披露したという。


オノ・ヨーコを迎えた花びら群 中央にはバラの花が一輪


花びらで描かれた、☮(ピースマーク) 芸術家の卵?である芸術系学生が多い
オノ・ヨーコについては、今までも大胆なパフォーマンスを含めた芸術活動で世に知られるが、
京都に招かれたその日、千載一遇のチャンスとばかり、
意を決して会場に駆けつけて見た、ジョン・レノンの熱烈なファンである一人の若者の姿があった。
もちろんオノ・ヨーコにも大いに関心がある。
すぐ眼の前の近い距離にて話を聞くことが出来たのは、本人にとってもラッキーだった。
その、常人を超えたオーラのようなものに、全く圧倒されてしまったという。
ジョン・レノンに多大な影響を与えたといわれるウルトラスーパーWOMANのオノ・ヨーコ氏、
今なお健在だったという。 (写真提供、ある若者)
職人K
2009.03.15 (Sun)
WOMAN
偉大なミュージシャン、ジョンレノンの陰に、妻であるオノ・ヨーコの大きな存在がある。
そういえば、今放送されている、白洲次郎の陰にもまた、妻の白洲正子がある。
どちらも、偉大なる人物には、偉大なるWOMANの存在が大きいと言わざるをえないだろう。
ショーン・タロウ・オノ・レノンを見ていたら、偉大なるスーパーウーマン、オノヨーコを思い出した。
Woman 、I can hardly express、 woman、うまく表現できないんだ、、
My mixed emotion at my thoughtlessness、 思慮のない僕の混乱した思い、
After all I'm forever in your debt、 つまり僕は永久に借りがあるんだ、
And woman I will try to express woman、 僕が表現するとすれば
My inner feelings and thankfulness、 深く感じている感謝の気持ち
For showing me the meaning of success、 成功とは何かを教えてくれた、、
、、、 、、、
それにしても、オノ・ヨーコという女性は、日本が生み出したスーパーWOMANであると思う。
職人K
そういえば、今放送されている、白洲次郎の陰にもまた、妻の白洲正子がある。
どちらも、偉大なる人物には、偉大なるWOMANの存在が大きいと言わざるをえないだろう。
ショーン・タロウ・オノ・レノンを見ていたら、偉大なるスーパーウーマン、オノヨーコを思い出した。
Woman 、I can hardly express、 woman、うまく表現できないんだ、、
My mixed emotion at my thoughtlessness、 思慮のない僕の混乱した思い、
After all I'm forever in your debt、 つまり僕は永久に借りがあるんだ、
And woman I will try to express woman、 僕が表現するとすれば
My inner feelings and thankfulness、 深く感じている感謝の気持ち
For showing me the meaning of success、 成功とは何かを教えてくれた、、
、、、 、、、
それにしても、オノ・ヨーコという女性は、日本が生み出したスーパーWOMANであると思う。
職人K
2009.03.14 (Sat)
極太の丸メガネ Ⅱ

チタン削り出しの太い丸メガネ
今回の極太の丸メガネ、これまでもそんな丸メガネがお気に入りの有名人は多くあります。
例えば、


建築家、ル・コルビジェ 美の探究者、北大路魯山人

個性をいっそう引き立ててくれそうな、太枠の丸メガネは、
かつてのアーティストたちの大のお気に入り。
また、個性を何より大事にしたいと思う、おしゃれな現代の人にも、きっと支持してもらえるはず。
先日、たまたまテレビを見ていたら、この太枠の丸メガネがとてもよく似合いそうな人物が出ていました。 NHK、英語でシャベラナイトの番組。 びっくりしてしまいました。
偉大なるミュージシャンの父と、アーティストの母を親に持つ、その人物の名は、
Sean Taro Ono Lennon (ショーン・タロー・オノ・レノン)!!
ショーン・レノン、小さい頃しか知らなかったので、こんなに大人になっているとは知りませんでした。
ジョン・レノンにも、オノ・ヨーコにも、どちらにもとてもよく似ています。
繊細な感じの曲のメロディーを、ギターを弾きながら 歌うジョン・レノンのジュニア。
「母は、完璧な英語で会話していましたので、日本語は使わず、ボクも日本語は話せません。 、、
でも、聞くのは、何となくわかります。」 と、ひょうひょうと話すショーンは、コメディアンの一面もあるような愛嬌があって、親しみが感じられました。 最近は、CMにも出ているとか、何も知りませんでした。
父のジョン・レノンはたしか、細リムの丸メガネでしたが、
東洋人の母を親に持つ、ショーン・レノンの顔なら、この太枠の丸メガネが似合いそうです。
うちのメガネに注目してもらって、ぜひかけてもらいたいと思うのですが、、、
職人K

ショーン・レノンは今33歳。
2009.03.12 (Thu)
極太の丸メガネ

チタン板の削り出しの前枠が出来てきました。
このタイプは、私たちの丸メガネの中でも、いちばんの極太タイプ。
以前、建築家ル・コルビジエがかけているタイプの丸メガネとして、紹介させていただいたタイプのものです。 HPのトップページにある黒の丸メガネもそうです。
以前は試作としてのみでしたが、今回はいくらか作ってみようと思います。
太いリムに太いテンプル。ただしテンプルはうすく平たい板状のβーチタン材です。
バネ性に優れ、平たい面でフイットするので、掛け心地は抜群、軽くて心地よいはずです。
カラーリングも何色か検討中です。
これから出来上がるまで、まだ1、2か月はかかりますが、
ル・コルビジェやロサンジンみたいな極太枠の丸メガネをと思われる方、ぜひ御期待ください。
これが削り出したチタン板

βーチタン材のテンプルです。

ヤマは2サイズ用意しました。


さあ、材料が少しずつ揃いつつあります。 完成まで、まだ何工程も、、、
しばらくは、時間がかかりそうです。

極太丸メガネ(ブラウン色)、tsujioka handmade frame
同じ金属でも、長年使い込んだ道具の肌合いと比べると、
この削り出しの丸メガネは、まるで折り紙のような平面を意識したような印象。
どんな人にかけてもらえるのか、こちらも楽しみです。
2009.03.11 (Wed)
art gallery 、アートな風景
2009.03.10 (Tue)
43階ビルに立つ

ビルのデザインの水平ラインは、岐阜ちょうちんをモチーフにしてあるという。
こちらは、岐阜市にある、43階超高層ビル。
たまたま出かけたところのすぐ近くにあったシティービル。 東京などでは、このような高い建築物が多いのだろうが、田舎者にとって、こんなに高いビルを間近に見るのは初めての経験。 商業施設を兼ね備えた、分譲住宅マンションビルであるという。 2007年10月にオープン、岐阜駅の近辺の市街地再開発案の一つとして、大きな期待のもとに建てられたものらしい。中部圏では最も高いビルという。 実際にその階に至るまで、足がガクガク。 これじゃあ、ニューヨークなどの100階ビルなど、
とても最上階など行けやしないだろう。
どこでも、駅周辺の再開発、市街地の活性化は、地方都市の大きなテーマ。
けれど、お役所指導の再開発事業はその多くが失敗している。立派な建物が出来上がっても、
肝心の人出のほうはさっぱり、閑古鳥が鳴いていることが多い。
ここは、どうだろうか。
2年後の今日、このような未曾有の大不況が、この岐阜、名古屋のある中京地方をもおそいかかるとは、いずこも同じで、だれもが予想だにしなかったのでは、と思われた。
職人K


岐阜市内を一望 展望台に立つ人々


昨年登った能郷白山を岐阜側より望む 岐阜城はもっと高い山の上に
2009.03.09 (Mon)
若い人の作品展に行く
2009.03.08 (Sun)
ピカピカの車の後に


ピカピカに磨き上げられたような、タンクローリー車。
そんな車の後ろを、今日は偶然走ることになった。
この運転手の方は、よっぽど几帳面な人なのだろう。走行する前に、必ずふきあげて、
一点の曇りもないようにと、始業点検の項目のひとつにあるのではないかと思われるほどピカピカに光っている。 同じ車でも、こんな美しく磨かれたような車に乗ると、仕事の気合いも違ってくるのではと思われる。 そんな心掛けなら頭が下がる。
後ろから見ると、まるで巨大な凸面鏡。
まるで鏡に向かって走るようなもの。 よく見ると、私たちの乗った車が小さく写っている。
うーん、自分たちの走っている姿の風景がそこにある。
ここで、どういうわけか、高村光太郎の「道程」を思い出した。 小、中学校の教科書にあったもの。
「道程」 高村光太郎
僕の前に道は無い
僕の後ろに道は出来る
ああ 自然よ 父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで 守る事をせよ
常に 父の気魄を僕に充たせよ
この遠い 道程のため
この遠い 道程のため
ずいぶん小さい時に国語で習った、あまりにも有名すぎる詩であるけれど、
歳をいくらか重ねた今、あらためて読み返してみると、なかなか良い詩であると思う。
いくつになっても、人生の道は、そのとおりであると思う。
じゅうぶん整って用意された道は、車の走る高速道路など現実の道だけだ。
ピカピカの車にあれこれ感心しながら、私たちは目的地に向かった。 職人K
2009.03.06 (Fri)
雨の日の春の花

今日は、朝から雨。 春の雨はいくぶん暖かい。
久しぶりに近くまで歩いて出たら、ご近所の一角で、咲いたばかりの春の花が雨に濡れていた。
これは、香り高いことで知られる沈丁花(じんちょうげ)の花。
白く開いた花は、実は花弁ではなく、ガクであるという。


白いつぼみの花が、下を向きながら、3つの枝先に下がっている特徴ある木は、
その名前のとおり、みつまたの木。 この木もまた、ジンチョウゲ科であるらしいが、
やがて、個々のガクがすべて開けば、丸々とした黄色い花となる。
このミツマタの木、またその白っぽい黄色の花の時期があることを、小さいころからよく知っている。 こちらではすぐ近くに越前和紙の産地があるからだろうか。
こうぞ、と並んで、昔から お札や株券など高級紙の原料となる木だ。
製紙の目的で、江戸時代の慶長年間に、中国から伝来したという。
こちらの近くの越前和紙の里では、現在 この木が多く街角に植えられて、
その地をアピールしている。
その伝統ある製紙産業において、今年から、
今までずっとあった株券の需要が全く無くなることになってしまった。
2009年からスタートした、株券の電子化、いわゆるペーパーレス化である。
この伝統の和紙産地をおそった衝撃は、とても大きかったと思う。
簡単に偽装できないように、すかし模様を入れることは、高い技術が必要。
大きな時代の波。 高い技術があっても、時代の大きな変革にあっては退場を余儀なくされることもある。 株券そのものが無くなるのだから、技術の発揮できる舞台がなくなってしまうことと同じ。
(今回の定額給付金のための地域振興券の依頼が全国から来ていることは、本当によかったと思う。)
他の高級和紙も同様のことがある。 ふすまも障子も、最近の洋風建築には需要が少ない。
毛筆の良くなじむ和紙も、使い手がかなり少なくなってきている。
かつて、履物などにおいて、生活そのものの変化で下駄から靴に大きく変化した時など、
着るものもそうだけれど、その産業はどのようだったのだろうかと思う。
下駄や鼻緒の産業はたちまち斜陽の産業となったのだろうけれど、
現在は、あらゆる産業においても、その変化が大きくめまぐるしく過ぎるようで、おそろしいくらいだ。
アッという間に、何もかもが変わってしまって、
いつどこのだれとてその大きな波の直撃にあうか予測できない時代と言えるとも思われる。
まだ咲き始めたばかりのみつまたの花、三つずつ下を向いて咲いて、昔とかわらず、
面白くてなつかしい春の花であるけれど、そんなことを思った。
職人K
2009.03.04 (Wed)
ガンジーの丸メガネが、、


インド独立の父といわれる、マハトマ・ガンジーのトレードマークともいえる丸メガネや、革製サンダル、懐中時計などの愛用品が、近くニューヨークで競売にかけられることになったという。
競売は、今年五月の予定とのこと、インド政府は今、そのガンジー遺産を取り戻すべく対策に躍起になっているとのことだ。
ガンジーといえば、丸メガネ。 今回のものは、ケースにはいった、楕円の横長の丸メガネ。
鼻に当たるところは、いわゆる一ヤマタイプ。 テンプルは、耳に巻くようなタイプ。
とってもおしゃれで、現在でも CLASSICの定番。
ただ、巻きテンプルは、掛け外しが少々面倒という声も。
日本でも、さかんにこのタイプが作られて、海外へ出されていた時期があったようだが、
やはりこれは、日本がお手本としたドイツ製かなと思う。
いずれにしても、この楕円タイプも、丸メガネも、かける人の人柄を象徴するかのように、
偉大なるガンジーの顔によく似合っていると思う。
「あまりに熔け込んで、丸メガネが、もうその人の体の一部となってしまっているのさ、
丸メガネはそんな魅力を持っている、、」 とは、職人Мの弁。
最近になって、今までは表に出てこなかったような、美術品や骨董品というような、
いわゆる 「お宝品」といわれるものがオークションなどに出てきたように思う。
ついこの前は、イブ・サンローラン所蔵品が放出されて、史上最大の競売と騒がれたところだ。
昨年、リーマン・ブラザーズ社破綻から始まった金融危機に際して、
いち早く、その危機の深刻さを見抜いていた経済アナリストの方が、
「これから、今まで見たこともないような、いわゆるお宝といわれるような美術品が、どんどん世に出てきますよ。」 と言っておられたことが思い出される今日このごろだ。
職人K

シルバーの丸メガネ(現代) tsujioka handmade frame
2009.03.03 (Tue)
雛祭りの日

3月3日、今日は雛祭りの日。 日本の昔からある行事というのは、とても良いことだと思う。
何か、ほのぼのした気持ちになる。今日は、いちご大福を飾った。
雛祭りには、小さいとき、実はこんな歌を歌ったりしたことが思い出される。
明かりを消しましょ、ぼんぼりの
おハナを食べましょ、ダンゴバナ
五人ばやしの、愚連隊
今日は 楽しい雛祭り、、なんて。 (^^ゞ
しかしながら、 時代とともに何でも変わるものであると思う。
今や、「愚連隊」などという言葉は、あんまり使わないようだ。
死語だろうか。 私の小さい時には、よく聞いた。
サングラスをかけている若い衆などは、愚連隊みたいだと言って、こわかった記憶がある。
五木寛之の 「さらばモスクワ愚連隊」 という青春の本があったけれど。
職人K
2009.03.02 (Mon)
art gallery 、夕刻の海沿いの地にて
2009.03.01 (Sun)
3月、穏やかな日本海

敦賀半島の名峰、西方ヶ岳(764m)とさざえヶ岳(686m)が望める
今日から いよいよ3月。
いつもなら、冬の時期は荒れることの多い日本海の越前海岸。
真冬に、打ちつけられる波が強い時には、
その波しぶきと一緒に泡のような、「波の花」が舞う時さえある。
3月初日の今日は、澄みきった水面が美しい、おだやかな表情の日本海。
今朝は、その美しい日本海を眺めながら南下、外出先である県外に向かった。
まさしく、冬ではなくて、春の海がそこにあった。
今年は雪もずっと少なくて、どちらかというと穏やかで暖かな冬だった。
厳しい風が吹いたのは、むしろ現実社会のほうだった。
荒れに荒れまくった酷寒の冬だったように思う。 しかもそれはまだ始まったばかりのよう。
こんな穏やかな春が、はやく訪れますようにと念じながら、目的地に車を走らせた。
職人K
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