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2008.01.19 (Sat)

賢者の心がけ、 坂東玉三郎

玉三郎

先日 NHKの番組、プロフェッショナル仕事の流儀、は 歌舞伎役者、坂東玉三郎についてであった。
若い頃から 女形を演ずる歌舞伎役者として もうすでにその名は有名だった。
はじめて 舞台に立ってから もう50年という。
歌舞伎に縁の無い私には、テレビで見るのも ずいぶん 久しぶりだった。
久しぶりに見る素顔の玉三郎は 昔と同じ 華奢な身体で
しかしながら 役者魂が顔に現れているというか、
よい歳のとり方をしているな、という感じで、
若い頃とはまた違った、魅力的な顔になっていた。
温和な表情の中にも 役者としてはかなりきびしいんだろうな、というのが感じられた。
何よりも 日本を代表する正統派、本格派の役者である。
演技についての鋭い洞察、考え方は とことん徹底していく、学者肌であるように思われた。

小さいときに 小児マヒにかかり、その後遺症で 足の長さが 多少違うとのこと。
決して 丈夫なほうではなかっとのこと、細い身体ゆえに 歌舞伎という舞台で、
重い衣装をまとって 演技することに耐えれるだろうか、という小さいときからの危機感から、
この50年、いつも ずっと遠い先のことは考えず、
つねに明日の舞台のことだけを考えて、明日にそなえる生活を送ってきたとのことである。
公演初日でも 打ち上げなど行かずに まっすぐ家へ。
身体のマッサージは 一日も欠かさないという。
そうでもしないと 身体に かなりの負担がかかるようであった。
公演中には 舞台での声の調子にも配慮して 友人との電話での会話さえ、控えるという。
電話さえも、と聞いて びっくりしてしまった。
楽しみに見に来てくれる観客のために つねにベストの状態での舞台を演ずる努力をするという。
それが 仕事の流儀だという。

そして やはり 役者として 仕事をしていれば 行き詰まったり、方向を失ったりすることはあるが
そんな時は 原点に帰ってみるとのこと。
そういう原点を持った人、というのが プロだとのことだ。

素晴らしい演技の裏には 哲学ともいえる精神があるようだ。
歌舞伎座に通って 50年というが、 入り口を過ぎて
坂東玉三郎、と書かれた名札を入れるとき、手を合わせて何かを祈る、その姿は
その度、繰り返されてきて、これからも またそうあるのだろうが、、
坂東玉三郎、という人はさすがだな、とつくづく感心してしまった。 職人K
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