2007.06.30 (Sat)
こわれためがね or オブジェめがね?

昨日、修理のめがねが送られてきた。私の友人で美術作家の方からだった。箱を開けて思わずびっくりした。めがねのテンプル(つる)が折れて、それでも何とか使おうと、銅線を巻いてテンプルを作っているのだ。美術作家だけあって、めがねがすでにオブジェになっているのだ。
このまま、飾っておいてもいいくらいだと思う。センスがある。
しかし、修理しなくてはならない。なぜ折れたか?

これは、壊れた部分の銅線で直してある写真ですが、上手でしょう。すばらしい、めがねもきっと喜んでいます。
しかし、折れた部分をよく見ると、色が違うことがわかりますか?

この材料は、ベリリウム銅という材料で、物の形を作るのに、鍛造と
鋳造というのがあります。この折れた部分は銅の鋳造です。鋳造は複雑な形が作れますが、鋳造の欠点である。巣が入りやすく、脆いという欠点があります。この細い部分は、もろく、または腐食で、折れたんだと思います。修理は、この部品と同じものを探すのは難しいので、よく似たものを使って、よろい部分とテンプルを取り替えなくてはなりません。きっと,良いめがねによみがえらせて見せるぞという思いでいます。続きはまた次回に。 職人M
2007.06.29 (Fri)
人格化した機械
私たちの、パソコンを動かすうえでの インターネットのもろもろの指南をしてくれる先生は 高校時代の同級生です。10日ほど前 私たちの依頼で 沢山のパソコン機器をもって我が家へ来てくれました。スキャナー、無線lan、ルーター、スカイプなるもの、、、それで持参のパソコンと我が家のそれとをつないでみるのですが これがなかなかうまくつながらない。うーん、何でかしら、、と何回も試みて これで接続上のミスはないんだけどねと言いながら 今度は [たのむよー。お願いだからねー。ね。ね。]と機器に語りかけるようにもう一回やってみると 何と つながりました。彼女によると どこも悪いことなくても こういうことはよくあること。どうも こういうふうな感じでパソコンに対して 気持ちを伝えながら操作しているようです。
[ねぇ、やっぱり そういうのって 機械でも伝わるのかしら?]って聞くと 笑っています。きっと 伝わるのでしょう。
また こんなことがあります。それは 30年以上も現役で毎日の仕事の始まりと終わりを知らせている、工場のベルです。何と最近、今年になってからですが 1回鳴ったり2回鳴ったりまるでその日の気分で変わるみたいになったのです。中を調べても原因がわかりません。
老朽化がすすんで狂ってきたのだ、と一般的には 世の中では言います。だけど 朝の8時の始業ベルは1回で正確です。お昼の12時は1回のときと 30秒遅れくらいでもう1回鳴るときもあります。そして5時の終業のベル、これは今のところほとんど2回がきまりとなりました。聞いているこちら側の人間も 今日はどんなになるんだろうと期待がかかるようになりました。時計の針のきざみは正確です。ただそれに
よってセットされている、ベルの鳴る回数、鳴っている長さが変わるのです。ガタがきたといえばそれまでですが どうも 一緒に生活しているうちに 機械が人格化したような、何か魂をもったみたいな、気分屋さんの機械になったような気がしてなりません。
このごろは その時間がくると 皆で目を見合わせます。ちょっとした楽しみにもなっています。
このようにひじょうにメカニカル的なものがあたかも人格化したような、気持ちがはいっているみたいなものになる、こんなことって 今日のような 殺伐とした時代には 何か ちょっとうれしくなりませんか?私は大好きです。
ユニークで感性ゆたかなメガネ、それは こんな年代ものがいっぱいの
古いのだけは自慢できる、昭和の香りがいっぱいの そんな工場から発信します。職人K

[ねぇ、やっぱり そういうのって 機械でも伝わるのかしら?]って聞くと 笑っています。きっと 伝わるのでしょう。
また こんなことがあります。それは 30年以上も現役で毎日の仕事の始まりと終わりを知らせている、工場のベルです。何と最近、今年になってからですが 1回鳴ったり2回鳴ったりまるでその日の気分で変わるみたいになったのです。中を調べても原因がわかりません。
老朽化がすすんで狂ってきたのだ、と一般的には 世の中では言います。だけど 朝の8時の始業ベルは1回で正確です。お昼の12時は1回のときと 30秒遅れくらいでもう1回鳴るときもあります。そして5時の終業のベル、これは今のところほとんど2回がきまりとなりました。聞いているこちら側の人間も 今日はどんなになるんだろうと期待がかかるようになりました。時計の針のきざみは正確です。ただそれに
よってセットされている、ベルの鳴る回数、鳴っている長さが変わるのです。ガタがきたといえばそれまでですが どうも 一緒に生活しているうちに 機械が人格化したような、何か魂をもったみたいな、気分屋さんの機械になったような気がしてなりません。
このごろは その時間がくると 皆で目を見合わせます。ちょっとした楽しみにもなっています。
このようにひじょうにメカニカル的なものがあたかも人格化したような、気持ちがはいっているみたいなものになる、こんなことって 今日のような 殺伐とした時代には 何か ちょっとうれしくなりませんか?私は大好きです。
ユニークで感性ゆたかなメガネ、それは こんな年代ものがいっぱいの
古いのだけは自慢できる、昭和の香りがいっぱいの そんな工場から発信します。職人K

2007.06.28 (Thu)
コルビジェに出会った

今朝の新聞に、ル・コルビジェの展覧会のことが出ていました。先日のNHK の日曜美術館でも特集していました。さて、私がコルビジェを知ったのは、今から30年ほど前で、現代音楽に関心があった頃、ヤニス・クセナキスという作曲家がいて、「ペルセポリス」というレコードを購入しました。難解で音の渦のような音楽でしたが、クセナキスがコルビジェという建築家に師事したと知り、コルビジェに興味を持ちました。それから、30年ほど経って、彼の顔写真を見たとき、個性的なメガネに驚きました。大胆で存在感があるめがねでした。
コルビジェが建築家としてだけでなく、絵画もまた、すばらしいものです。その根底にあるのは、深い教養というか、哲学がながれていて、その表現方法として、絵画があり、建築があるような気がします。メガネにしても、形だけの流行に流されない、哲学を感じるような、アートを感じるようなものを目指したいです。
2007.06.27 (Wed)
soybean 大豆

今朝みたら もう3枚葉が出ていました。
[3]豆の袋を提げながら 学問の道
豆といえば たしかこんな話を聞きました。小林秀雄によると 江戸時代 京都の古義堂という、伊藤仁斎なる人のいわゆる私塾ですが 武士だけでなく 多くの町人、百姓までもが はるばる遠くから 学問をするために集まっては講義を受けて帰ったんですね。腰に豆の袋をさげながら。伊藤仁斎という人は大変立派な人で多くの人に学問を説きました。それまで 酒や女遊びもいろいろしたけれど 何といっても 学問ほど楽しいものはない、と一般の人に言わしめたものだそうな。何ていったって次の日から人生がわかる、ああそうなんだってわかる、ってんです。これは何としても行って聞かなければ。千里の道も遠くないということで、豆を食べながら通ったとある、と聞きました。
それで どうしてか 学問というとなぜかこの豆を思い出してしまうのですが 勉学にはげむ学生の皆さん、ひもじい生活をしていても 豆を食べていれば大丈夫、どうかがんばってください、といいたいです。
なぁーんて、今は 苦学生という言葉は流行らないでしょうかね。
職人K
2007.06.26 (Tue)
soybean 大豆

[1]双葉の赤ちゃん、こんにちは.
大豆の双葉がやっと出てきました。専門家によると 双葉が2回出たら次は本葉、3枚葉が出て そこまでいったらある程度安定、育つようです。
実はこの春から 県外に出た子供が大豆の研究をすることになったので こちらでも応援するつもりで 空き地の一角に種をまいてみました。
大豆は古来より コメ、小麦などと並んで人類の大事な食料の一つ、また植物では唯一、肉に匹敵するだけのタンパク質を含んでいるので
[奇跡の穀物]、[畑の肉]といわれています。
収穫のところまでいけるかどうかわかりませんが楽しみに見守ります。
このブログもやっとスタートしたばかりで、そのトップサイトであるオリジナルめがね職人サイト、objet optique MA-SAはただ今準備中です。もうしばらくお待ちください。

[2]バイオ燃料にはらむ不安
環境にやさしいバイオ燃料、という、うたい文句でデビューの小麦、とうもろこし、大豆などを原材料とした燃料が 急速に生産拡大されています。これまでは 私たち人間や 牛や豚、鳥などの飼料としてのものでした。それが今度は車など機械がパクパク食べていくのです。その量たるやかなりのものになるはずです。コメや大豆はそこらへんに無限にただあるわけではありません。栽培しないとできません。栽培するにはかなりの水や養分も必要とします。
近い将来、人口に対しての食料不足が懸念されているところへ このまま 石油、石炭に変わるエネルギーの必要はわかりますが 採算がとれるからという市場原理だけでみんながバイオ燃料のために栽培、転作がどんどん進んだらどうなるでしょう。
すでに転作のため栽培量が減少したオレンジなど、また食料としての穀物の価格も投機も加わって上昇しています。今のうちに 世界規模で バイオ燃料としての栽培量分を規制しておく必要があると私は考えてい
ます。
職人K
2007.06.25 (Mon)
benisashi 地産地消

この大きな宝石のような梅は 福井県河野村でとれた、[べにさし]という品種の梅です。[紅さし]とも[紅映]とも書きます。その名のとおり緑色の実にうっすらと紅色がかかって 紅の濃い色のものもあれば薄いものもあり 全体でみるとまるで芸術作品のようです。おもに三方のほうが有名ですが敦賀より北方の河野村でも多く栽培されています。
今年は豊作とのことです。
ところが 近くのスーパーなど行って梅干など加工品をみても 国内産の梅を使っているものがなかなか見当たりません。あってもごくわずかです。
こんな近くでよい物がたくさんとれているのにとても残念です。もちろん梅干しなどは自分のうちで自家製を昔の人ならみんなしていると思いますが。でも今年みたいに多くとれたとき わざわざ他国の梅を使わなくたって 何とかならないのでしょうかね。
皆さんは スーパーなどお店で品物を選ぶとき、どういう基準で選びますか?私は 安心なもの、新鮮なもの、安価な旬のもの、当然のこと以外では なるべく自分に近い距離のものを選びたいと思っています。
最近は 環境対策の一つとして身近に出来ることとして 心掛ける人がふえてきたとも聞きました。長い距離を運送する、エネルギーから出るCO2を排除してほしい願いをこめてでしょう。
地産地消、なるべく地元でとれものをおいしくいただきましょう。
あまりに安すぎる他国のものよりは 多少は高いかもしれませんが 地元のものを消費しましょう。何より安心ですし、また地元の農業、産業を守ることになります。
越前海岸の高台にある、河野村の梅林には 白い花を咲かせる早春にも、また出荷が済んで取り残された黄色の完熟の梅がまだまだあるころにも 何回も見にいかせていただきました。1年をかけて世話をして
はじめて収穫の時期をむかえます。6月の今です。まだまだたくさんあります。ぜひ この美しい、[紅さし]で何かしてみてはいかがでしょう。梅干、梅ジャム、梅シロップ、煮梅、、おいしいですよ。
職人K
2007.06.24 (Sun)
Reduce and Reuse and すなわち3R活動

今日 テレビを見ていたら 若い女の子が踊りながら出てきて 3R運動というのを広告、宣伝していました。今までは Recycle,すなわちリサイクル運動だけだったと思うけど 政府も次々と新しい言葉を出して来るもんですね。
Reduce、使用済みになったものが なるべくゴミとして廃棄されることが少なくなるように ものを製造、販売すること。
Reuse、使用済みになっても その中でもう一度使えるものは ゴミとして廃棄しないで最使用すること。
そんなことあらためて言われなくても 出来ます。出来ます。
メガネにおいて 何かの調子でフレームが壊れてしまって、でもレンズは何ともないのに、、っていう時ありますよね。
そんな時 ぜひ一度 御相談下さい。
修理して 新しく変身することが出来ます。
古くて多少キズのあるレンズでも この度数がピッタリ合っているとか、愛着があって思い入れのあるフレームだったとか、いろいろありますよね。何より高価なレンズが も、っ、た、い、な、い、です。
新しいフレームを購入するのもいいけれど もう一度 いのちをよみがえらせることが出来るかどうか、御相談下さい。
今日、なじみのコーヒー屋さんへ行ったら 御主人が 修理した、もとのメガネをかけていてくださってとてもうれしくなりました。
メガネって もうほんとにその方の顔の一部になっているんですね。
御主人の場合は セルフレームでしたが こわれてしまって それで
チタンの太いテンプルの金枠に変身、修理させていただきました。
こちら修理させていただく側も こうして新しい形で修理できると
いのちがよみがえったようで とてもうれしいんです。
職人K
2007.06.23 (Sat)
長生きはするもの
2007.06.22 (Fri)
今日は雨
2007.06.19 (Tue)
鯖江市の花です
2007.06.13 (Wed)
がんばってます!
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