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2019.09.16 (Mon)

職人の眼となって


職人の仕事は 手と 眼を使い モノを作る仕事が多いようです

ネジ

私もメガネを作るのに 歳とともに 眼が疎くなってきました。 

ネジを込むとき 削る時 手元がわからないので 難儀します。

どうしても 近くを見るだけのメガネが必要になります。



最近はやりの 拡大ルーペと言われるものがありますが 大きすぎるのと 大げさなので 使いません。

出来れば 近くのものだけをしっかり見たいので そんなメガネを持っていたいと思います。

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それで 作ったのが この ハーフムーンと言うメガネです。
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先日は仲秋の名月でした 満月でまさに フルムーンでした。 


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今回はその半分の ハーフムーン と言う訳ですが 手元のモノをしっかりみて 遠くのものは 
半月1


レンズなしで上の方を見るというまさに 仕事用のメガネフレームです。

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逆ナイロール とかいって 最近はよく見かけますが 通常は眼が良いと思っている方も 歳とともに 近くを見るとボケてしまう
遠いところと近くを見るとき 境目にリムがないので 視界が邪魔されずに 楽に遠いところ近いところが 見れるのでいいのでは
いわゆる老眼には こんなメガネも良いのではと思います。

さて お月様の曲はたくさんあります フライ ミ― ト ザ ムーン など 多く演奏されています 今日は 「イッツ オンリー ア ペーパームーンを聴いていただきましょう 。 エラ・フィッツジェラルドの歌で どうぞ
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2019.09.12 (Thu)

セル巻は独特の雰囲気

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時々 お問い合わせで セル巻できますかという お問い合わせがあります

さすが 良くメガネの事を知っておられるとみえて セル巻という言葉を御存知です。



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メガネのリムに クラッシックなイメージを持たせるのに 鼈甲色の樹脂を巻くことがあります

これは 堅牢性もあり 見た目もクラッシックな雰囲気です。 


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しかし 昔からの伝統的な技術でするセル巻は
工芸的で 一つひとつ ちがいます 薄いアセテートの板を丸く巻いて リムに食いつかせる技法で 前にも書きましたが

私の住む鯖江でも この技法でセル巻をできる人は ほとんどいません。 


消えゆく技法です。

かといって このセル巻の要望は なくなることはないと思います。


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先日 セル巻のお問い合わせがありました。 私は樹脂で巻いたほうが楽で 堅牢性があるので樹脂巻を考えましたが セル巻が良いとのことで

セル巻で 鼻に部分をシリコンゴムを塗る 仕様で作ることになりました。
出来あがってみると やはり 工芸的です 手の技という事で 手作り感が違います


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私の作る 粗末なメガネでも 馬子にも衣装 とでも言うのか いい男に見えてきます。

やっぱり セル巻は格調高い雰囲気です。

なんていうかな 大人の雰囲気かな 見ているだけでも うれしくなってしまいます

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さて ビートルズの言うグループがありました1970年に解散しました。私が高校一年の時です。


子供ながらに ビートルズを聴き 一生懸命英語で歌詞を覚えていました。

その頃「アビーロード」と言うアルバムが出たので 貯金を出して買った思い出があります。

そのB面がメドレーで 曲が続いています。 なぜ メドレーで続いているのかわかりませんでした。 最近ある人から聞いたところによるとこのアビーロードと言うアルバムは最後のアルバムで レコーディングにはジョンレノンは参加していなかったらしく ポールが演奏して歌っていたと聞きます その曲が 「ゴールデンスランバー キャリーザットウェイト ジ エンド」と言う曲でビートルズが解散して これが最後だというメッセージがあるようでした。実際はどうか知りませんが このメドレーが好きなだけに真意が気になります
ポールの歌でお聴き下さい

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2019.09.09 (Mon)

レトロな気分 ヘミングウェイ

映画で インディージョーンズと言う映画がありました ずいぶん前の映画ですが ごぞんじでしょうか?

     
インディジョーズ

ハリソンフォードが演じる考古学者で大学教授のハリソンフォードがカッコ良かったです。
1940年頃を舞台にした映画で スタイルも レトロっぽい恰好でした。 もちろんメガネも 丸いメガネで 背広姿の探検隊のようなスタイルでした。 
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またアメリカの作家で アーネスト・ヘミングウェイと言う作家がいました。と言っても私はほとんど知りませんが彼の書いた作品は1920~50年頃だったらしいですが その時代の雰囲気が 古き良き時代として 現在ではレトロっぽく感じる時代です

そんな レトロっぽいメガネを探して来られた方がいらっしゃいました。

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私の作ったメガネを送って ご覧になって 色々と迷われて 結構時間がかかりましたが 顔に合せることもあって 縄手のテンプルで 丸メガネを選ばれました。

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と言っても 瞳孔距離を合わせて 顔の大きさに合わせて 作ることで特別制作になりました。


ついでに リムは 模様入りのリムを使って とても古い感じのメガネになりました。
このまま インディージョーンズの映画の中に入っても違和感がないと思います。


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ちょっとかっこいいんじゃない? と 自分ながらに 思いながら作りました またまた リクエストがあって これにクリップオンサングラスをつけてということで フルセットですね。
こんだけ こだわってメガネを作るという事は きっとその方の身体の一部になって ずっと大事にしてくださると思います。



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丸メガネ 縄手テンプル 模様入りリム アンティックゴールド こんな仕様が ちょっとしたことですが とても気になる 古き良き時代 というのは 今のデジタルでハイテクな時代にはあり得ないことかもしれません。 でも気になったらたまには 心を癒すつもりで かけてみるといいのではと思います。

さて 今日は 1930年頃のフランスでスティファン・グラッペリというバイオリニストがいました ジャズの曲を弾いていて 戦前のフランスのジャズ界で有名でした。一緒にジャンゴ・ラインハルトと言うギターリストと共演が多かったみたいで アメリカのジャズと違いシャンソンみたいなヨーロッパジャズとでも言う感じです。このグラッペリさん 89歳まで生きていて 老後もジャズバイオリンを弾いていました。ヨーロッパの良き時代を知っているプレーヤーですね 今日は1930年代の画像と 年老いてからの画像を比べてみてください。 どうでしょうか?



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2019.09.06 (Fri)

つい ドヤ顔になってしまいます

先日も書きましたが 小さい小さいメガネがまた出来ました

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直径25mmの丸メガネです。 一緒に写した500円玉より小さいレンズです。

誰がかけるかって? 世の中には いろんな方がいらっしゃいますから 私は その御希望にこたえて 作るのですが瞳孔距離も 顔幅も

クリアーしたメガネです。 

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ですから 小さすぎてかけられないという事にはならないと思います。


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レンズも 削る前の大きさはこんなに大きなレンズですが カットすると この小さな25mmのレンズのなってしまいます。

以前 私の知っているメガネ小売屋さんが 私の小さいメガネをみて こう言いました。


「辻岡さん こんな小さなメガネを作ってレンズが削られないから 小売屋は困るんですよ これから小さいメガネを作るとしても 30mmまでの大きさにして下さいね。」


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上は 30mmのコマルメガネ  下は 25mmの 小コマルメガネ


しかし 私にメガネを依頼して来られる方からは もっと小さいメガネは出来ませんか?とお問い合わせがあり そんな声を無視するわけにもいかず

25mm径の 丸メガネを作ることにしたのです。 


レンズが加工出来ないという問題も 福井のレンズ加工会社の機械でなんとかできるし 依頼された方には 25mmの丸メガネですと言って

お渡しできることが うれしくて 私自身 自信が湧きます


最近よく言われる 「ドヤ顔」という言葉がありますが はじめ何のことかわからなかったのですが 関西弁で  《「どや」は「どうだ」の意の関西方言》得意顔のこと。 自らの功を誇り「どうだ」と自慢している顔。という事らしいです。


出来あがって ご依頼の方に納品しましたら こんなメールをいただきました


お世話になります!

眼鏡、届きました!

その場で採寸して貰った様に「ピッタリ」です!


この言葉に 私はホツとして つい出てしまいます



       
ドヤ顔
    「どや」

今回の小さな丸メガネを作ることができて ついつい 一人で 「ドヤ顔」になってしまいます。

「どや」

さて 今日は 私が学生時代京都でコンサートがあり 直接聴いたジャズコンサートで ドンチェリーというトランぺッターの曲です

ドンチェリーは前衛ジャズの方向でやっていました。1975年頃 彼が京都に来たときは佐藤允彦さんのピアノで共演したのですが 突然山下洋輔さんが乱入してきてドンチェリーと共演と言う前代未聞のコンサートでした。このドンチェリーのトランペットと言うのが 普通のトランペットに比べてとても小さいトランペットで ポケットトランペットと言っていました。 こんなに小さくても トランペットの音色はほとんど変わらず 私の25mmコマルメガネに通じるものがあるみたいです。




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2019.09.01 (Sun)

もったいないという事で

今日から9月です。


先日 ブログで書いた 「掃除をしていたら」と言う記事で 古いメガネを捨てることに ちょっと考えが変ってきました。

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昔のメガネとはいえ 自分が作ってきたメガネですから なかなか捨てられず 私の地方で言うならば「オトマシ―」と言う言葉になります。

この言葉は 「もったいない」と言う意味で 私の地方では使っています。

このメガネの棄てられた風景は メガネを作った私にとっては まさに「おとましい もったいない」と言う言葉です


この「オトマシ―」と言う言葉 福井だけの方言かと思っていました。
私の同級生で 方言の研究家として大学で教えている方に聞いてみましたら こんな答えをいただきました 


お尋ねの方言オトマシーについては、語源がかつての中央語(京都語)の「疎ましい(うとましい)」です。それが地方に伝わり、オトマシーの形で、各地(中部地方から、北陸、西日本の近畿、中国、四国)の方言でいろんな意味に変化して使われています。「もったいない」の意味で使われるのは、北陸三県(福井は嶺北だけ)と岐阜県飛騨地方、愛知県や三重県の一部などです。福井でも若狭地方では「疎ましい」の本来の意味に近い「うっとうしい、うるさい」の意味で使われます。
ということでした。

北陸地方だけで使われる言葉と知って 北陸の人は 物事を疎ましく思わず 何でももったいないと思う気持ちがあるんだなあと思いました。

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この世に生まれたけど 使われず 捨てられるとは カワイソウだなあと 思い せめて 何か使う時が来るまで 持っていたいと思い 良さそうなフレームは 修理することにしました。 時代とともに デザインも変わり 昔は人気のあったデザインも 今では 誰も見向かないようになってしまいます。 時代とともに価値観が変わって行くんだなあと 実感します

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私が以前使っていた フィルム式のカメラも 当時貯金を叩いて買ったのに 修理する必要もなく フィルムの価値観も無くなり 捨てる運命にありますが これも 時代とともに変わってしまったことなのかもしれません。

私達の身の回りは かつては あたりまえにあったモノ が 急速に価値観が変わって行くような気がします。


新しいものが良いとか すぐれているとかという事とは別の事だ思います しかし ボブデュランの歌でもあるように 昔ビリで走っていたものが 今 トップになったり 私達の知る古い道は、急速に老朽しているのかもしれません。


これらの棄てられず 修理したメガネたちは これから どんなふうに世の中に関わるのかわかりませんが きっと 誰かに使われて メガネとしてモノの生涯を終えて欲しいと思います。


さて 今日は 話にも出てきたボブデュランの「時代は変わる」と言う曲をお聴き下さい。

この曲が発表されたのは1964年 当時の議員・親たちに向って古い価値観が通用しなくなっていることを説く、典型的なメッセージソングだったと思います。
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